そもそも、自分には何の関係もないのに政治の話題が大好きで、政治についてもっともらしく語ることで自分を賢そうに見せようとしている時点で、コンプレックスとかルサンチマンとかズレたプライドとか、残念な何かを抱えていると見て差し支えありません。そんなこと言ったら「関係ないとは何事だ!」「政治に興味を持つのは当然だ!」と、その人たちが無意識のうちにすがっている常識という権威をかさに怒られそうですが。
言うまでもなく、もっとも出世しそうになくて、もっともタチが悪いのは、こんなふうに脇から見てあれこれ論評したがるタイプ。同僚にせよ上司にせよ、そんなヤツは口ばっかりで役には立たないでしょう。物書きとしても、いまいちうだつの上がらないコラムニストが精いっぱいで、たくさんの善男善女にわかりやすい「感動」や「気づき」を与えるものを書く力量も度胸もありません。
結論としては、もし周囲から「出世しそうなタイプ」に見られたいなら、この手の政治スキャンダルについては、あれこれ語らないのがいちばんです。自分なりの考えがあった上であえて語らない場合も、何にも考えてないから語らないだけの場合も、見られ方としては大差ないのがありがたいところ。ま、出世のスピードには大差がつくでしょうけど。