スポーツ

川上監督を前にあの金田正一さえもが緊張で食事が喉を通らず

 1965年から1973年にかけて読売巨人軍が日本一であり続けた時代、V9戦士の誰もが、川上哲治監督を畏怖の対象であったと語る。1955年に投手として巨人入り、3年目から外野に転向し、主に2番打者としてV9を支え、1970年後現役引退後はコーチを務めた国松彰氏(80)が川上氏について語る。

 * * *
 ええ、もちろん怖かったですよ。川上さんには「そこにいるだけで怖い」という威厳がありました。僕も長い間、川上さんとは話もできませんでした。

 わかりやすい例があります。国鉄から移籍してきた金田(正一)さんの話です。金田さんは当時すでに350勝を挙げていた大投手でした。でも巨人に来て、阪神戦のため遠征に出ていた芦屋の旅館で、こんな場面がありました。

 チームには先輩から風呂に入って食事をするという暗黙のルールがあったので、金田さんが早くに風呂から上がって、食事のために大広間に行ったんです。するとそこには川上さんしかいなかった。ふと金田さんを見つけた川上さんに「こっちで食べろ」と呼ばれて、正面に座った。でも、正座だったうえに緊張もあって食事が喉を通らなかったらしい(笑い)。あの金田さんでもそうなのか、と思いましたね。

 ゆっくり話したのは僕が引退してコーチになった時に、川上さんがオフに岐阜のお寺に座禅を組みに行くから一緒に来いといわれてお供した時かな。その時に初めて少し近づけたような感じでしたが、それでもまだ離れている方が良かったですからね(笑い)。

※週刊ポスト2014年10月31日号

トピックス

岸信夫元防衛相の長男・信千世氏(写真/共同通信社)
《世襲候補の“裏金相続”問題》岸信夫元防衛相の長男・信千世氏、二階俊博元幹事長の後継者 次期総選挙にも大きな影響
週刊ポスト
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
女優業のほか、YouTuberとしての活動にも精を出す川口春奈
女優業快調の川口春奈はYouTubeも大人気 「一人ラーメン」に続いて「サウナ動画」もヒット
週刊ポスト
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
女性セブン
今回のドラマは篠原涼子にとっても正念場だという(時事通信フォト)
【代表作が10年近く出ていない】篠原涼子、新ドラマ『イップス』の現場は和気藹々でも心中は…評価次第では今後のオファーに影響も
週刊ポスト
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
韓国2泊3日プチ整形&エステ旅をレポート
【韓国2泊3日プチ整形&エステ旅】54才主婦が体験「たるみ、しわ、ほうれい線」肌トラブルは解消されたのか
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン