国内

安倍政権 子ども手当廃止など民主党批判悪用の支援打ち切り

 政府税調はこの10月から財務省の悲願だった「配偶者控除」廃止の議論をスタートさせた。現行制度では年収103万円までのパートの専業主婦は給料に課税されない。そのため、働く時間を減らして給料が上限を超えないようにするケースが多く、「103万円の壁」と呼ばれる。政府は「壁があるから女性の働く機会を奪っている」という理由で控除を廃止し、パート主婦から税金を取ろうとしている。

 狙われているのは専業主婦だけではない。安倍晋三首相は民主党政権時代に始まった「高校授業料無償化」を「金持ちへのバラ撒き」と批判し、この4月から世帯収入約910万円以上の世帯には支給しない所得制限を設けた。その結果、高校生の子供を持つ共稼ぎ世帯に大きな負担増となった。

 厚労省の賃金構造基本統計調査によると、40代前半の大卒サラリーマンの平均年収は男性約676万円、女性の平均年収は約333万円だ。夫婦が共稼ぎなら世帯収入1009万円になる。私立高校に通う子供2人を持つ大卒共稼ぎ世帯で試算すると、昨年度までは2人分の高校授業料・年間35万6000円が国から支給されていたが、4月からは所得制限にかかり、全額自己負担となった。

 民主党政権が導入した「子ども手当」も安倍政権で廃止され、子育て世代には大きな負担増になった。民主党への批判を悪用した支援打ち切りである。実際、手当導入後には低迷していた出生率にようやく回復の兆しが現われたが、安倍政権の影響が出る2014年は再び悪化に転じる可能性が高いと見られている。

※週刊ポスト2014年10月31日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

「大谷ファミリー」の活動指針が徐々に明らかになりつつある
《家族でハワイに行ける成長ぶり》大谷翔平が長女をインスタに掲載する「価値観の変化」…真美子さんは「教育分野に興味」
NEWSポストセブン
法定スピード以上の速度で突っ込んだ(時事通信)
《独自》内閣府公用車の9人死傷暴走事故 委託先は2年前にも永田町で公用車ひき逃げ死亡事故 運営会社と内閣府が「間違いございません」と事実関係を認める
NEWSポストセブン
「日本学術振興会賞」と「日本学士院学術奨励賞」の授賞式に出席された秋篠宮ご夫妻(2026年2月3日、撮影/JMPA)
《上品な艶がドレッシー》紀子さまの授賞式ファッション ライトブルーのセットアップで親しみやすさを演出、同系色のブローチも
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《司忍組長、84歳の誕生日会に密着》胡蝶蘭、鯛、枡酒にコンパニオンが大挙 警察、メディアが関心を寄せる「山口組重要文書」の存在
NEWSポストセブン
晩餐会での“少女漫画のようなエスコート”動画が話題に(提供:soya0801_mlb)
《独占入手》妻・真美子さんの手を優しく取って…大谷翔平、晩餐会での“少女漫画のようなエスコート”動画が話題に ファンに伝えた「ありがとう」
NEWSポストセブン
目撃者が語った“凄惨な事故現場”とは(左/時事通信フォト、右/共同通信)
「『死んじゃうよー』公用車の運転手がうめき声を…」「官僚2人は後ろでグッタリ」公用車が130キロで死傷事故、目撃者が語った“凄惨な事故現場”【高市首相、腹心の官僚】
NEWSポストセブン
若い女性たちとエプスタイン(民主党資料より)
「ひとりで楽しみ、体に触り、無理やり行為に及んだ」10代の少女らが性的搾取された“エプスタイン事件” 米司法省が新たに公開、画像や動画…300万枚の資料が示す“被害の詳細”
NEWSポストセブン
CanCam卒の注目女優宮本茉由
《CanCamモデルを卒業》不倫ドラマ主演でも話題・宮本茉由、長野県・北アルプスの麓で見せた「止まらない色気」
週刊ポスト
ラオジーのブログより(現在は削除済み)
《昨夜の子は何歳だったんだ…との投稿も》「ラオスの帝王ラオジー」ブログの不正開設の疑いで61歳の男が逮捕 専門家が明かしたラオス児童買春のいま
NEWSポストセブン
司法省がアンドリュー元王子の写真を公開した(写真/Getty Images)
《白シャツ女性に覆いかぶさるように…》エプスタイン・ファイルで新公開されたアンドリュー元王子とみられる人物の“近すぎる距離感の写真” 女性の体を触るカットも
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長。2年前の「山口組新報」では82歳の誕生日を祝う記事が掲載されていた
《ほろ酔いの山口組・司忍組長》84歳バースデーカラオケ大会で歌われた「昭和歌謡の名曲」 “七代目誕生”には言及なし
NEWSポストセブン
全米野球記者協会ニューヨーク支部主催のアワードディナーに出席した大谷翔平と、妻・真美子さん(左/時事通信フォト、右/提供:soya0801_mlb)
《真美子さんが座る椅子の背もたれに腕を回し…》大谷翔平が信頼して妻を託す“日系通訳”の素性 “VIPルーム観戦にも同席”“距離が近い”
NEWSポストセブン