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本田圭佑の好調で「代表に深刻な事態も」と協会関係者が懸念

 ブラジルW杯で輝けなかった本田圭佑(28)が、イタリア・セリエAのACミランで大爆発。7戦で6ゴールを挙げて得点ランク1位(10月21日現在)を走り、得点王も視野に入っている。

 頼れるエースの覚醒は日本代表にとっても朗報──かと思いきや、複数の関係者は「日本代表にとって深刻な事態を引き起こすかもしれない」(日本サッカー協会関係者)と気を揉んでいる。彼らが気にするのは、ハビエル・アギーレ新監督(55)との関係である。

「復調と同時に本田はかつての“オレオレ節”を復活させ始めた。新体制初戦のウルグアイ戦(9月5日)では、キャプテンに指名されたのに、“本当に面倒”“僕は自由にいきたい”と露骨に拒否感を示した。これにはアギーレ監督もいい印象を持っていない」(前出・日本サッカー連盟関係者)

 ポジションの問題もある。サッカージャーナリストの財徳健治氏がいう。

「ミランでの本田は右FWで結果を出している。アギーレ監督は代表でも同じ位置で本田を使いたいはずです。しかし本田はトップ下に強いこだわりを持っている。もし自信を取り戻した本田が“トップ下をやりたい”と主張すれば采配批判に繋がりかねない」

 そのうえ、アギーレ監督はビッグクラブの選手と相性が悪いことで知られる。メキシコ代表監督時代の2010年にはW杯南アフリカ大会でバルセロナのドス・サントスを招集せず、マンチェスター・ユナイテッドへの移籍が決定していたハビエル・エルナンデスをベンチ要員に封じ、物議を醸した。

「1月に控えるアジアカップの代表招集にACミランは難色を示している。もし本田が代表を拒否すれば、アギーレ監督が“本田は不要”と判断し、チーム構想から外す可能性もあり得る」(前出・サッカー協会関係者)

 闘争心あふれる両者の今後の関係は、日本代表の行方をも左右しそうだ。

※週刊ポスト2014年11月7日号

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