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シャープが復活期す「お喋り家電」 コスト削減にも寄与する

「ともだち家電」を謡うシャープ製品のしゃべる化(CEATEC)

<7時50分です。そろそろお出掛けですか? 麻里子さん。今日は傘を持っていったら笑われちゃうぐらい、良いお天気ですよ!>

<お帰りなさいませ、9時20分です。今日は8200歩歩きました。麻里子さん、今日はいいことありましたか?>

 これは、11月6日よりシャープが展開しているウェブプロモーションの一部。元AKB48の篠田麻里子さんが同社の「お喋り機能(emopa=エモパー)」を搭載した新型スマホ(11月中旬発売予定のAQUOS)の利用シーンを紹介したものだ。

 近年、経営不振に喘いできたシャープだが、人工知能(AI)を搭載したユニークな“喋る家電”の開発で他社製品との差別化を図ってきた。

 電気コードがからまったり、部屋の溝にはまったりすると「助けて!」と音声で知らせるロボット掃除機。洗剤の量を間違えると「たくさん入れても汚れ落ちは変わりませんよ」と教えるドラム式洗濯機。室内の温度が変化すると「お部屋がとても暑くなりました。冷房運転を始めます」としゃべるエアコン……。

 人によっては家電の喋る機能は「鬱陶しいだけ」と思う人もいるだろうが、意外にもユーザーからは好評なのだという。IT・家電ジャーナリストの安蔵靖志氏がいう。

「例えば、オーブンレンジはこれまでの機種だったら調理終わりのときだけ『ピーピー』と無機質な電子音で知らせるだけでしたが、シャープのレンジは『もうすぐ出来上がりますよ』と音声で伝えてくれるので分かりやすい。次のメニューを準備することができ、時間のムダも省けます」

 シャープはこうした「お喋り家電」同士をクラウドで繋ぎ、さらに利便性を高める方針だ。

 10月に開かれた家電・IT見本市の「CEATEC」では、例えば、冷蔵庫が別の部屋にある洗濯機の動作状況をセンサーで察知して、「そろそろ洗濯が終わりますよ」と伝えるデモンストレーションなどが公開された。

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