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女性の服装 総カジュアル化進む反動で良識ある装い評価の傾向

 ファッションプロデューサーの植松晃士さんが、世のオバさんたちに、美しく健康に生きるためのアドバイスを送ります。今回は、今後のファッション動向についてのお話です。

 * * *
 先日、資生堂が発表した新生マキアージュのテーマは、“いくよ、カワイイの先”でした。華やかさやセクシーさを取り入れた、「ほのかな艶」の女性が、イメージなんですって。

 ご存じのとおり、「カワイイ」は、海外でも有名なジャパニーズ・カルチャーの象徴で、確かに魅力的な響きですが、幼い印象なのは否めません。

 少女の時代はウン十年前に過ぎ去ってる皆さまも、そろそろ「かわいい」から卒業して、品格や女性らしさをそこはかとなく醸し出す“レディー”へ変身してはいかがでしょうか。

 ここ十数年は、「世の中、総カジュアル化」が加速して老いも若きも、くだけた洋服をよしとする傾向がありました。その反動でしょう。今後は、端正なファッションや、大人としての良識のある装いが評価される時代になっていくと私は見ています。

 ハマトラ、ニュートラなど、お嬢さまファッションを経験した世代なら、きちんとしたファッションはお手のものだったはず。

「ファッション勘」を取り戻すためには、秋の夜長に名作映画の鑑賞をおすすめします。オードリー・ヘプバーンとか、グレース・ケリーなどあの時代の女優さんは、本当に素敵。

 ゴージャスだし端正で清潔感があって、何より上品。貧乏くささなど、微塵も感じさせません。ドラマや歌などでも、リバイバル作品や、古い漫画を原作にした作品が次々とヒットしています。

『ガラスの仮面』や、『王家の紋章』も、いまだに連載が続いています。かつて黒電話を握っていたマヤちゃんは、携帯を使い出し、紫の薔薇だって、真澄さんじゃなくても買える時代になりました。

 私たちも彼女たちに負けず劣らず、いつまでも美しくフレッシュに進化したいものですね。

 オバさん、万歳!

※女性セブン2014年11月20日号

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