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2014.11.23 16:00  NEWSポストセブン

昭和元年築の趣ある家屋で常連と座り飲みできる博多の角打ち

女将イチオシのつまみは角天(手前)と手羽元


 そんな話をしてくれるこの店の“ぬし”的な古株常連客の中には、座り飲みをする姿も目立つ。

「私がお父さんと大恋愛をして福間(現福岡県福津市)の方からお嫁に来た昭和30年当時は、みんな立ち飲みでしたよ。何年か前に、腰を痛めながらも来てくれた常連さんがいてね。あまりに可哀想だったんで、ビールケースを出して椅子代わりにしてもらったのよ。こりゃあ具合がいいって喜んでもらってねえ」

 それがきっかけになって、以来、空いている場所に腰かけて飲む人が増え、今では椅子を置くようになったという。

「角打ちは立ち飲み、博多っ子として、その矜持は捨ててはいないよ。でも、何十年も通って歳をとったからねえ。聖地にいらっしゃる角打ちの神様も、このあたりのお寺の仏様たちも座り飲みも許してくれるんじゃないかな(笑い)」(60代)

 そう言いながら愛おしそうにプシュッと開けたのが、タカラ焼酎ハイボール。常連客がそんな神様と一緒に飲んでいる酒だ。

「あたりまえの話だけど、座って飲んでも立って飲んでも、うまいものはうまいですよ。こいつは、甘くないっていうところが、酒の大好きな私たちを、この上なくうれしい幸せな心地にしてくれるんです」(50代)

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