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昭和元年築の趣ある家屋で常連と座り飲みできる博多の角打ち

昭和元年に建てられた趣ある店がまえ

 多くの名刹・古刹が佇まう、博多・御笠(みかさ)川沿いの上呉服町から御供所(ごくしょ)町あたり。めざす『吉武商店』は、車がやっと1台通れるほどの細い路地を行き、開山が天文13年(1544年)という恵(え)日山(にちさん)西教寺(さいきょうじ)の山門に突き当たる手前右角にあった。

 懐かしいホーロー看板が何枚か貼られた外壁。全体はまるで古い蔵のようながっしりとした白壁の、3階建てに見える天井の高い2階家。

 角打ち愛好家たちの間では、ディープな角打ち店として、崇められ愛されている。

「15年前に亡くなったお父さん(ご主人のこと)がよく言ってた。この家は、釘を1本も使っていない。おじいちゃん(父親)が、金に糸目をつけんと昭和元年に建てたんだって。そこのバス通りからこっち側は空襲にあってないから、昔のまんま残っとるの。そろそろ90年だね」(女将の吉武イワ子さん・79歳)

 寺町の風情に包まれた一帯は、静そのもの。昭和の時間のすべてを知っている角打ち店の中も、「平成?ここにはないなあ。ずっと昭和ばい。時間が止まっているのは、そんなに悪いことじゃなか。ここでする角打ち、ある意味、非常に贅沢」と、25年通い続けているという元サラリーマン(60代)の証言通りの雰囲気だ。

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