スポーツ

鳥谷へ7年30億円提示はファンへの引き留めアピールと阪神OB

 松坂大輔のソフトバンク移籍や、巨人がベテランばかりをFAで獲得し、ヤクルトが補強に約10億円費やすなど話題が多いプロ野球の今オフ。阪神では、鳥谷敬が移籍か残留かでファンをやきもきさせている。鳥谷はどこへ行くのか。そして鳥谷の後釜候補とされる中島裕之(アスレチックスFA)は獲れるのか。

 鳥谷の去就は間もなく結論が出るが、球団はメジャー志向の強い鳥谷の残留はとっくに諦めているというのがもっぱらの見方だ。現在33歳の鳥谷に7年30億円を提示するとされているが、40歳までの長期契約は現実的ではない。

 2006年に7年の長期契約を結んだソフトバンクの松中信彦は大失敗に終わった。同じ轍をわざわざ踏むとは考えられず、破格の条件提示は「ファン向けに“引き留めました”をアピールするためだった」(阪神OB)と見られている。

 問題は中島の移籍がなかなかまとまらないことだ。そもそも中島獲得には反発も少なくない。今年6月の親会社の阪急・阪神ホールディングス(HD)の株主総会では、「メジャー帰りの選手ばかり獲得し、生え抜きをおろそかにし過ぎだ」という出戻り不要論が噴出した。

 球団関係者によれば中島の代理人で「日本球界復帰」を明言しているスコット・ボラス氏との接触で「手ごたえを感じている」というが、予断を許さない状況である。競合球団の中でも、中島の古巣である西武がしぶとく粘っている。かつて中島が背負った「背番号3」を空けて待つといい、金銭的にも阪神と同条件を提示して交渉を続けている。

※週刊ポスト2014年12月12日号

関連記事

トピックス

クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左・撮影/山口比佐夫、右・AFP=時事)
《笹崎勝巳レフェリー追悼》プロレス仲間たちと家族で送った葬儀「奥さんやお子さんも気丈に対応されていました」、クマ襲撃の現場となった温泉施設は営業再開
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
高市早苗氏が首相に就任してから1ヶ月が経過した(時事通信フォト)
高市早苗首相への“女性からの厳しい指摘”に「女性の敵は女性なのか」の議論勃発 日本社会に色濃く残る男尊女卑の風潮が“女性同士の攻撃”に拍車をかける現実
女性セブン
役者でタレントの山口良一さんが今も築地本願寺を訪れる理由とは…?(事務所提供)
《笑福亭笑瓶さんの月命日に今も必ず墓参り》俳優・山口良一(70)が2年半、毎月22日に築地本願寺で眠る亡き親友に手を合わせる理由
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン
温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
「自然の一部になれる」温泉モデル・しずかちゃんが“混浴温泉”を残すべく活動を続ける理由「最初はカップルや夫婦で行くことをオススメします」
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月20日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン