国内

怪しげな個室サービス ネットで調べれば「前科」すぐ判明

 マッサージや占いなど、個室でサービスを提供する業種において、客の女性がわいせつ行為を受ける事件が相次いでいるという。レイプクライシスセンターTSUBOMI代表の望月晶子弁護士は言う。

「レイプまでされてしまうケースもあります。マッサージや整体などでは、最初は『坐骨神経痛ならここがツボですね』などと言いながらお尻を触って、反応を見て徐々に行為をエスカレートさせていくんです」

 実際、2013年6月には、患者の女性を強姦したなどとして、奈良県の50代の柔道整復師が逮捕・起訴された。

 自身の経営する接骨院を訪れた20代の女性を腰痛治療と偽って強姦。奈良地裁は懲役4年6か月を言い渡したが、検察側の求刑は懲役7年だった。

「個室犯罪で狙われるのは、おとなしくやさしい性格の女性ばかり。そうした女性は『この男性が私にそんなことをするはずない』と信用するし、おかしいと思っても言えずに我慢してしまう。犯罪者はそんな気持ちにつけ込むんです」(望月弁護士)

「自分は大丈夫」と思っている人でも、いざという時にうまく対処できるかはわからない。

「危険な密室」には近づかないのがいちばんだ。路上で呼び込みしている人に安易についていかないのは当たり前。

「個室の仕切りが壁ではなくカーテンなどのオープンな店を選ぶ。また、男性スタッフだけでなく女性スタッフもいるお店を選びましょう」(望月弁護士)

 事前に、ネットなどで店の評判を調べておくことも必須だ。弁護士法人シティ総合法律事務所の会田岳央弁護士は言う。

「怪しい店は何回もわいせつな行為を繰り返していることが多く、ネットで噂になっている可能性が高い」

「おいしい話」や「特別に」といった誘いにのらないことも大切だ。「個室」は女性にとって危険な場所であることを肝に銘じておきたい。

※女性セブン2015年3月5日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
生徒のスマホ使用を注意しても……(写真提供/イメージマート)
《教員の性犯罪事件続発》過去に教員による盗撮事件あった高校で「教員への態度が明らかに変わった」 スマホ使用の注意に生徒から「先生、盗撮しないで」
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《ロマンス詐欺だけじゃない》減らない“セレブ詐欺”、ターゲットは独り身の年配男性 セレブ女性と会って“いい思い”をして5万円もらえるが…性的欲求を利用した驚くべき手口 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”とは(左/YouTubeより、右/時事通信フォト)
《芸舞妓を自宅前までつきまとって動画を回して…》京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”「防犯ブザーを携帯する人も」複数の被害報告
NEWSポストセブン
由莉は愛子さまの自然体の笑顔を引き出していた(2021年11月、東京・千代田区/宮内庁提供)
愛子さま、愛犬「由莉」との別れ 7才から連れ添った“妹のような存在は登校困難時の良きサポート役、セラピー犬として小児病棟でも活動
女性セブン
インフルエンサーのアニー・ナイト(Instagramより)
海外の20代女性インフルエンサー「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画で8600万円ゲット…ついに夢のマイホームを購入
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン
『帰れマンデー presents 全国大衆食堂グランプリ 豪華2時間SP』が月曜ではなく日曜に放送される(番組公式HPより)
番組表に異変?『帰れマンデー』『どうなの会』『バス旅』…曜日をまたいで“越境放送”が相次ぐ背景 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン