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電車でウトウトした薄毛男 後頭部が窓に当たり「冷たっ!」

 夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回寄せられたのは、ご主人(45歳)が不動産会社勤務の奥様(49歳)。ご主人、50歳前なのに、頭が“枯れススキ”だそうです。

 * * *
 4歳下なのに、髪の毛のせいか老けて見える主人。それが腹立たしいらしく、街頭アンケートなどで私が「49歳です」と答え、「ご主人様は……50代?」と聞かれると「無礼者! 叩っ斬るぞ!」。時代劇の素浪人のような怒鳴り声をあげます。

 口癖は「俺はハゲじゃない! お前と結婚してからのストレスが原因で、一時的に薄くなってるだけだ」。まさに現実逃避(頭皮)です(笑い)。何のケアもしないので薄くなる一方で、ますますイライラが募ります。

 先日も、娘たちと電車でテーマパークへ行く時のこと。主人だけ空いた席に座ってウトウトしていたら、電車の揺れで後頭部が窓に当たり、「冷たっ!」。

 その大声に周囲も注目し、気まずくなった主人は「乗り換えるぞ!」と下車。次の電車をホームの一番前で待ってたら、風で主人のセットした髪が舞い上がり、必死で隠していた地肌が露わに……すると「もう今日は帰る!」。

 まさかの自宅リターンで「オレを先頭に立たせたお前が悪い!」の捨てゼリフ。帰るならアナタ一人で帰って! 私は子供たちとテーマパークで遊んだ後、しばらく実家にリターンさせてもらいますから!

※週刊ポスト2015年3月20日号

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