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昭和の渋さを塗り込んだ川崎の角打ちで料理研究家が腕振るう

カウンターに所狭しと客が並び盛り上がる

『新川屋酒店』は、JR南武線尻手(しって)駅の改札口を出て、わずか数十歩。文字通り、駅前にある。正面が酒屋の玄関で、立ち飲み入口はその右脇。いつも常連に微笑むように揺れる赤ちょうちんが下がっている。

 昭和38年に店がこの場所に移って来て以来、ずっと立ち飲み客に愛され続け、誰もが「昭和の渋さを塗り込んだような」と表現するコの字型のカウンターの前に立ってみた。

 するとすでにほろ酔い機嫌のサラリーマンふたり連れが笑顔を向けてくる。そして、「そこの尻手駅は横浜市なのに、この店は川崎市だってしって(・・・)た?」(50代、工業部品製造)と、いきなりの新川屋検定を絡めた親父ギャグをご馳走してくれた。

「尻手駅は、郷ひろみのお父さんが助役として勤めていたんですよ。この店で飲んだこともあるようです。へーでしょ。しってました?」と、奥にいた公務員からもう一皿ご馳走が来た。

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