ビジネス

偽通販サイトによる詐欺の被害が急増中 見破るポイント3つ

偽通販サイトの詐欺には要注意

 20~79歳の男女を対象にした「通販利用者構造調査2014」(日本能率協会総合研究所)によると、年1回以上購入した通販サービスでもっとも多かったのはネット通販の70%でカタログ通販と20ポイント近くの差をつけ大きく上回り、増加率も最大だった。便利で手軽なネット通販だが、トラブルも増加している。最近目立つのは、楽天やYahoo!ショッピングなど大手通販ショッピングモールをコピーした偽サイトによる詐欺の被害だ。

 鉄道模型を集めるのが趣味だという都内の男子大学生は、楽天に出店しているショップだと信じてNゲージの模型を購入するためにお金を振り込んだが、商品は送られてこずショップとも連絡が取れなくなってしまった。彼のケースには、警視庁や消費生活センターが注意喚起している通信販売トラブルの典型的な例のひとつでもあった。どんな点に気をつければ、詐欺サイトに騙されずに済むのだろう。

■相場よりかなり安い
「通常は2万円を超えるのが相場の模型だったのですが、たった2000円で出ていたんです。今になって考えると、ありえない値段をつけている時点で疑ってかかるべきなんですよね。日本語も普通だったし楽天のロゴも見えたから油断しました」(前出の大学生)

 詐欺サイトには格安商品がよく並んでいる。安いと値段に驚いたら、まずそのサイトをよく確かめてほしい。機械翻訳の日本語や奇妙なフォントが詐欺サイト発見の目安と言われているが、最近では翻訳の精度も上がり、流し見した程度では不自然さが見当たらない。安いと喜んで購入したものの肝心の商品が届かない、明らかな違法コピー商品が届いたという被害が増えている。

 値段に感激して購入する前に、次にあげる表記などをじっくり確かめて被害に遭わないようにしよう。

■住所、電話番号、代表者名がない
 前出の大学生が被害に遭った通販サイトも、ショップの連絡先住所や電話番号の記載がなかった。彼が特別うかつだったわけではなく、ネットに接する時間が長い人でも見落としていることが少なくない。

「スマホを四六時中触っているような大学生が大人よりも騙されないかというとそうでもない。ただ、彼らの年代なら中学や高校で情報処理の授業を受けているはずなのに基本的なことを知らないのに驚かされます。ネット通販のショップには『特定商取引法による表記』というものが義務づけられていることを知らない学生が少なくないです」(情報処理を教える教員)

関連記事

トピックス

夜の街にも”台湾有事発言”の煽りが...?(時事通信フォト)
《“訪日控え”で夜の街も大ピンチ?》上野の高級チャイナパブに波及する高市発言の影響「ボトルは『山崎』、20万〜30万円の会計はざら」「お金持ち中国人は余裕があって安心」
NEWSポストセブン
東京デフリンピックの水泳競技を観戦された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年11月25日、撮影/JMPA)
《手話で応援も》天皇ご一家の観戦コーデ 雅子さまはワインレッド、愛子さまはペールピンク 定番カラーでも統一感がある理由
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんを支える「絶対的味方」の存在とは
《ドッグフードビジネスを展開していた》大谷翔平のファミリー財団に“協力するはずだった人物”…真美子さんとも仲良く観戦の過去、現在は“動向がわからない”
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
悠仁さま(2025年11月日、写真/JMPA)
《初めての離島でのご公務》悠仁さま、デフリンピック観戦で紀子さまと伊豆大島へ 「大丈夫!勝つ!」とオリエンテーリングの選手を手話で応援 
女性セブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(読者提供)
《足立暴走男の母親が涙の謝罪》「医師から運転を止められていた」母が語った“事件の背景\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\"とは
NEWSポストセブン
大谷翔平が次のWBC出場へ 真美子さんの帰国は実現するのか(左・時事通信フォト)
《大谷翔平選手交えたLINEグループでやりとりも》真美子さん、産後対面できていないラガーマン兄は九州に…日本帰国のタイミングは
NEWSポストセブン
高市早苗首相(時事通信フォト)
《日中外交で露呈》安倍元首相にあって高市首相になかったもの…親中派不在で盛り上がる自民党内「支持率はもっと上がる」
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(現場写真/読者提供)
【“分厚い黒ジャケット男” の映像入手】「AED持ってきて!」2人死亡・足立暴走男が犯行直前に見せた“奇妙な”行動
NEWSポストセブン
高市早苗首相の「台湾有事」発言以降、日中関係の悪化が止まらない(時事通信フォト)
「現地の中国人たちは冷めて見ている人がほとんど」日中関係に緊張高まるも…日本人駐在員が明かしたリアルな反応
NEWSポストセブン
10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン