ライフ

作家の柴田勝家氏「ワシは戦国メイド喫茶で構想を練ります」

戦国メイド喫茶で構想を練る作家・柴田勝家氏

 ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作『ニルヤの島』(早川書房刊)でデビューした柴田勝家氏は、名前の通り戦国武将と歴史をこよなく愛する27歳の新人作家だ。保存修理工事が終わった姫路城が観光地として脚光を浴びているが、柴田氏からおすすめの城郭めぐりと戦国メイド喫茶の楽しみ方、武将にまつわる願いについてきいた。

 * * *
――今年は大天守の保存修理工事が終わった白鷺城こと姫路城が話題ですね。

柴田勝家(以下、柴田):本当にきれいになって、感無量です。ワシはマイナー大名が好きなので、姫路城の元の元の元の城主の小寺氏のことがずっと気にかかっています。小寺はきっと、こんな立派な城になって、池田(輝政)ありがとう! と感謝していると思いますよ。

――これまで訪れたお城の中で、特に印象深かったところを教えてください。

柴田:何十という城を訪れているわけではありませんし、戦国時代の築城ではないですが、愛媛の松山城は立派でしたね。歴史好きの仲間と一緒に行くと、城を見るときの目線が普通の観光とは違ってきます。松山城の隣にはきれいな桜並木の通りがあるので、春先に訪れる人はたいてい花見を兼ねて桜を愛でます。しかし、我々はその桜のほうは一切みず塀を見るのです。ここから火縄銃を出したら打てるね、とか。防備完璧だよと話が弾みます。

――戦を想定しながら城を散策するんですね。

柴田:小田原城へ行った時もそうでした。広いからここに敵を呼び寄せ、上からいっきに攻めればまだニの丸で止められる、なんてことを話し合いながら歩きます。史実や武将エピソードを知ったうえで城を訪れると、普通の史跡ではなく実体験としてシミュレーションできるので楽しめますよ。この穴から溶かした鉛瓦を落とせば登って来る兵を落とせる、といったように。

――城郭だけでなく、バラエティ番組でも告白されたようにメイド喫茶にもよく行かれるんですね。

柴田:昨日も行ってきました。行きつけの戦国メイド喫茶です。

関連キーワード

トピックス

司組長が到着した。傘をさすのは竹内照明・弘道会会長だ
「110年の山口組の歴史に汚点を残すのでは…」山口組・司忍組長、竹内照明若頭が狙う“総本部奪還作戦”【警察は「壊滅まで解除はない」と強硬姿勢】
NEWSポストセブン
バスツアーを完遂したイボニー・ブルー(インスタグラムより)
《新入生をターゲットに…》「60人くらいと寝た」金髪美人インフルエンサー(26)、イギリスの大学めぐるバスツアーの海外進出に意欲
NEWSポストセブン
横山剣氏(左)と作曲家・村井邦彦氏のスペシャル対談
《スペシャル対談・横山剣×村井邦彦》「荒井由実との出会い」「名盤『ひこうき雲』で起きた奇跡的な偶然」…現代日本音楽史のVIPが明かす至極のエピソード
週刊ポスト
大谷が購入したハワイの別荘の広告が消えた(共同通信)
【ハワイ別荘・泥沼訴訟に新展開】「大谷翔平があんたを訴えるぞ!と脅しを…」原告女性が「代理人・バレロ氏の横暴」を主張、「真美子さんと愛娘の存在」で変化か
NEWSポストセブン
小林夢果、川崎春花、阿部未悠
トリプルボギー不倫騒動のシード権争いに明暗 シーズン終盤で阿部未悠のみが圏内、川崎春花と小林夢果に残された希望は“一発逆転優勝”
週刊ポスト
ハワイ島の高級住宅開発を巡る訴訟で提訴された大谷翔平(時事通信フォト)
《テレビをつけたら大谷翔平》年間150億円…高騰し続ける大谷のCMスポンサー料、国内外で狙われる「真美子さんCM出演」の現実度
NEWSポストセブン
「第72回日本伝統工芸展京都展」を視察された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月10日、撮影/JMPA)
《京都ではんなりファッション》佳子さま、シンプルなアイボリーのセットアップに華やかさをプラス 和柄のスカーフは室町時代から続く京都の老舗ブランド
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の公判が神戸地裁で開かれた(右・時事通信)
「弟の死体で引きつけて…」祖母・母・弟をクロスボウで撃ち殺した野津英滉被告(28)、母親の遺体をリビングに引きずった「残忍すぎる理由」【公判詳報】
NEWSポストセブン
焼酎とウイスキーはロックかストレートのみで飲むスタイル
《松本の不動産王として悠々自適》「銃弾5発を浴びて生還」テコンドー協会“最強のボス”金原昇氏が語る壮絶半生と知られざる教育者の素顔
NEWSポストセブン
部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(左・時事通信フォト)
《黒縁メガネで笑顔を浮かべ…“ラブホ通い詰め動画”が存在》前橋市長の「釈明会見」に止まぬ困惑と批判の声、市関係者は「動画を見た人は彼女の説明に違和感を持っている」
NEWSポストセブン
バイプレーヤーとして存在感を増している俳優・黒田大輔さん
《⼥⼦レスラー役の⼥優さんを泣かせてしまった…》バイプレーヤー・黒田大輔に出演依頼が絶えない理由、明かした俳優人生で「一番悩んだ役」
NEWSポストセブン
国民スポーツ大会の総合閉会式に出席された佳子さま(10月8日撮影、共同通信社)
《“クッキリ服”に心配の声》佳子さまの“際立ちファッション”をモード誌スタイリストが解説「由緒あるブランドをフレッシュに着こなして」
NEWSポストセブン