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福満しげゆき作『うちの妻ってどうでしょう?』最新巻で完結

【マンガ紹介】『うちの妻ってどうでしょう?(7)』福満しげゆき/双葉社/810円

 結婚生活に悩む女子があれば「すぐに読みたまえ」とすすめ、己の妻としての行いに迷いあれば思い返し、あちこちにレビューを書き散らし…と私の「妻バイブル」である『うちの妻ってどうでしょう』。超ネガティブ漫画家の「僕」が、愛する「妻」との生活をつづるエッセイマンガです。最新7巻でこのたび完結!

「機嫌は早く直すべし」。これが私には最も強く伝わってきた教訓。結婚生活において「機嫌を悪くしない」なんてのは無理な話。悪くなっていい。でも早く直す。これが重要らしいのです。この「妻」は基本的にご機嫌(「せんよ」とか九州弁もやさしい!)なのですが、たまにキレます。が、ちょっと時間が経つと、おいしいごはんを支度して、けろりと笑顔で食卓に座っているのです。理詰めで夫を責め続けたり、不機嫌顔を継続したりなんてことはしません。

 最終話で、将来の不安にかられた「僕」がポンと「妻」の肩をたたくと、〈生命エネルギー〉があふれます。〈助かるなー…〉〈だって基本こんな顔してるんですよ?〉。そこには平和な笑顔の妻。〈妻と結婚して本当によかった〉。夫が妻に(男子が女子に)求めるものがこれほどシンプルに、切実につづられた作品は貴重!

 もちろん彼女みたいにはできないし(私は未だ不機嫌妻)、そうなる(夫に応える)必要もないわけですが、男子の思考回路を知るのは有意義。男子向け(むっちり丸い妻を愛でる!)と遠ざけず、女子こそ読むべき作品です。全7巻、ぜひお手元に。

(文/門倉紫麻)

※女性セブン2015年7月2日

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