なぜサンディエゴに行くまでにそれだけの時間がかかるのか。先日、その疑問についてあるアメリカ人に聞いてみたところ、「南シナ海に寄るとの情報がある」という。なるほど、本来の航路とは逆の南シナ海に寄れば、それだけの時間がかかることも納得できる。

 もっとも、南シナ海に行くには、空母1隻に対して戦艦やフリゲート艦がワンパックで動くことになるだろうから、その可能性は低いはずだが。あるいは、交代する「ロナルド・レーガン」が、戦闘機F18を大量に積み込んで南シナ海に向かう可能性もゼロではない。もしそうなれば、軍事的な緊張感は一気に高まる。

 アメリカは最近になって、中国の膨張主義に対する警戒レベルを上げている。2016年の夏に行われる海軍主催のリムパック(環太平洋合同演習)に、昨年招待した中国を呼ばない可能性が出てきた。実は昨年、リムパックに際して中国がスパイ船(情報収集艦)を派遣し、演習周辺海域で活動させていたというのだ。

別の艦艇が演習に参加しながら、スパイ船はアメリカの艦船や航空機の電子・通信情報を収集していたというのだから、なんとも「危険なゲーム」である。 またアメリカでの企業エスピオナージ(スパイ活動)で6人の中国人が指名手配されたが、中国に帰ってしまっていた。しかし一人がアメリカに戻ったために、空港で手錠をかけられた。
 
※SAPIO2015年7月号

関連キーワード

関連記事

トピックス

二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
今回のドラマは篠原涼子にとっても正念場だという(時事通信フォト)
【代表作が10年近く出ていない】篠原涼子、新ドラマ『イップス』の現場は和気藹々でも心中は…評価次第では今後のオファーに影響も
週刊ポスト
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
韓国2泊3日プチ整形&エステ旅をレポート
【韓国2泊3日プチ整形&エステ旅】54才主婦が体験「たるみ、しわ、ほうれい線」肌トラブルは解消されたのか
女性セブン