『アメトーーク!』出演で話題に
永野:あれは清水康彦監督が、友人のすすめでぼくの動画を見て、好きになってくれたそうで。それでライブに来てくれて、「面白かった。永野さんとビックなアーティストが組んだPVとか面白いですね」って言われて。冗談だろうって思ってたら、1週間後くらいに事務所から連絡が来て、「永野君、GLAYのPVに出る気ある?」って。
すぐに食いついたらダメだと思って、夕方くらいまで答えを引っ張りましたけどね。心を落ちつけるために、今はなき小倉優子焼肉で一通り盛り上がったあとに返事をしたら、あっちからしたらすごく早い返答だったみたいですね。
――GLAYさんと、その後の交流はないんですか?
永野:会ってはいないんですが、GLAYさんすごいんです。ぼくが2年前に単独ライブをしたときに、ダメ元でお声がけしたんです。そうしたら「すみません、レコーディングで忙しくて」って。そりゃそうじゃないですか。びっくりしたのが、ビールサーバーとすごく高い冷凍から揚げが、お笑いライブ会場に届いたんです。みんなで飲んでくださいって。関係者が飲んじゃって、ぼくは1杯も飲めなかったんですけどね。
――PVは、GLAYファンからの反響は?
永野:GLAYファンから「大っ嫌い」ってなったんですよ。あのPVって、GLAYさんの曲をぶった切って、ぼくのネタを何度か挟む作りなんですよ。で、トータルで計ったら、GLAYさんより永野のネタのほうが長いんです。YouTubeでは、永野のネタを抜いたバージョンのほうが再生数が多いみたいな。
ファンからふざけんなってなったんですけど、GLAYさんが5万人入る長居スタジアムでライブをしたときに、呼んでくださったんです。そこでTERUさんがぼくの肩を抱いて、“永野君”と言ってくれたら、あいつGLAYの敵じゃないんだ、ってなって、ファンが許してくれました。それまでは、いいと言ってくれる人0.1%に対して、99.9%はふざけんなって感じでしたから。
――最後に、今後の目標や夢を教えてください。
永野:最終的には、朝の情報番組の方向。その時には髪をすっかり短くして、司会をしたいです。あっさりした存在になりたい。年齢的にも、激しい動きはそろそろ封印したいですね。いやあ、今日は自慢話で終わっちゃったな(笑い)。
【永野・ながの】
1974年9月2日生まれ。宮崎県出身。1995年、ピン芸人としてデビュー。芸名は永野から、主に五木ひろしのモノマネをする四木ひろし、シュールなお笑いとなった永野おしりを経て、再び永野に戻った。地下芸人と呼ばれてカルト的な注目を集めていたが、2014年末放送の『アメトーーク!』(テレビ朝日系)パクリたい-1グランプリに出演し、人気急上昇中。DVD『竹山ロックンロール』に出演。
撮影■林紘輝