真剣な表情、そして笑顔も見せながら質問に答えた
大島:26才になった鉢子が、母親がひとりの女性だということにしっかり気づく、理解するようになる、というところに共感できました。鉢子は、26才になって母親との過去をどんどん思い出していくことによって、母親に対する複雑な感情を自分の中で消化していく。鉢子が「1人の女の人生なんだ」と言うセリフがありますが、そこで彼女はようやく母親のことを受け入れられたんですよね.
――この映画が大島優子さんという1人の女性に与えた影響はありますか?
大島:ありますね。作品としても、鉢子の気持ちにおいても、私自身に響きました。
――今後どんな女優になりたいと考えていますか?
大島:まだまだわかりません。芝居の楽しみは難しいところです。原作がない限りは0からつくりあげていくもの。だから、どうにでも色づけすることができるし、変わることができる。正解も不正解もないから難しいなと思いますが、つくっていく作業は自分だけではできません。共演者の方、監督やプロデューサー方が色々な意見をくださることによってできていく。それが楽しいなと思います。
――今の女優としての目標は?
大島 ないんですよねぇ(笑い)。演技することを好きでい続けられたらいいなぁと思いますね。
――女優として何か普段からしていることはありますか?