大手各社、シニアを優遇するサービスに乗り出している。タイトーが展開する『タイトーステーション』では、畳式のベンチやお茶の無料サービスなどを行なっている。シニア世代の顧客の健康面にも配慮していて、血圧計の設置や、中には決まった時間にスタッフとともにラジオ体操ができる店舗もある。過去にはオリジナル血圧手帳の配布を行なった時期もあった(現在は終了)。
同じく大手のカプコンも、シニア層の取り込みに本腰を入れている。
「当社では2012年から、50歳以上のお客様を対象とした数多くのイベントを開催し、シニア層の集客拡大を図っています。そのひとつが50歳以上ならどなたでも入会できる『プレミアム会員制度』です。店舗により内容が異なりますが、メダル貸出枚数増量などのサービスが受けられます。そのほかシニア初心者を対象にゲームの無料体験やレクチャーを提供する『ゲームセンターツアー』も好評です」(カプコン広報IR室)
今までゲームセンターに行ったことがなく、技術に自信がないという人も、プロのレクチャーを受けてからなら孫に格好いいところを見せられそうだ。
※週刊ポスト2015年9月11日号