国内

「少年Aは当時の精神状態と変わっていない」と犯罪心理学者

 1997年の神戸連続児童殺傷事件の犯人・酒鬼薔薇聖斗こと元少年Aが、マスコミ各社に文書を送り、自らの世界観を誇示する「公式ホームページ」の存在を明らかにした。

 同ホームページには自作のイラストや写真を掲載した「ギャラリー」というコーナーも存在する。その中には、全裸のAと思われる人物が巨大なナメクジにまたがり、「遠い道程」を歩む写真がある。Aとナメクジは事件を読み解く上で切っても切れない関係だ。『絶歌』(今年6月に出版された少年Aの手記)には、こんな記述がある。

〈不完全で、貧弱で、醜悪で、万人から忌み嫌われるナメクジは、間違いなく僕の「心象生物」だった〉

 小5のときに最愛の祖母を亡くしたことによって、「死」を意識するようになったA。直後に始めたのがナメクジの解剖だった。彼は解剖を通じて命に触れる喜びを知ったのだという。その後、“解剖”の対象は猫、そして人へと移っていった。

 ナメクジをモチーフにした作品は多数掲載されている。特に身の毛がよだつのは、何十匹のナメクジで作ったハートだ。「メイキング」画像まで紹介している。

〈近所にナメクジがよく獲れるスポットがあったのですが、雨が降るたび僕はピンセットとガラス瓶を持ってそこへ行き、壁ゆくナメクジを片っ端からスカウトしました。

(中略)もちろん、シャッターを切る際は、「いいねぇ~キミ、その触覚セクシーだよ」「今日は一段とヌメってるね」「そうそう、もっと呼吸孔を目いっぱい拡げて」と、彼らのモチベーションを上げるための声掛けも忘れてはいけません〉

 捕獲した大量のナメクジにスプレーで塩水を吹きかけ、粘液を出しながら溶けていく様子を並べた“制作過程”は、戦慄を覚える。犯罪心理学者の矢幡洋氏は言う。

「犯行前からナメクジは『少年A』にとって一種の自己像でした。自分なんか人間じゃないという思いと、自分は人間を凌駕する存在だという思いが共存している。これらの作品を見る限り、現在のAは当時の精神状態と何ら変わっていないと思う」

※週刊ポスト2015年9月25日・10月2日号

トピックス

大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
岸信夫元防衛相の長男・信千世氏(写真/共同通信社)
《世襲候補の“裏金相続”問題》岸信夫元防衛相の長男・信千世氏、二階俊博元幹事長の後継者 次期総選挙にも大きな影響
週刊ポスト
女優業のほか、YouTuberとしての活動にも精を出す川口春奈
女優業快調の川口春奈はYouTubeも大人気 「一人ラーメン」に続いて「サウナ動画」もヒット
週刊ポスト
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
女性セブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン