芸能

川島なお美母「もう少し病室にいれば」と後悔も鎧塚氏に感謝

最期まで女優であることを貫いた川島なお美

 女優・川島なお美が9月24日、胆管がんで亡くなった。54才だった。

 9月7日、夫である鎧塚俊彦氏(49才)と都内のイベントに参加した川島。3か月ぶりの公の場だったが、頬がこけて骨格があらわになり、体重は30kg台前半という激やせに報道陣は騒然とした。

 14日に主演舞台の長野公演の初日をこなして女優魂を見せつけたが、舞台裏で体は悲鳴を上げていた。17日に体調不良で舞台を降板し、急きょ帰京して入院。死は目前に迫っていた。

「もう自分の力では動けない状態でした。がんが全身に転移しており、主治医も手の施しようがなかったのだそうです」(川島を知る芸能関係者)

 容体が急変したのは、24日のことだった。川島の母が語る。

「鎧塚さんから“危ないかもしれません”と連絡を受けて、急遽病室に駆けつけたんです。主治医の先生も“今日、明日が山場かもしれません”とおっしゃいました。でも、私たちがなお美の手を握ったら、とても温かかった。顔色もきれいで血色もよく、先生の言葉はとても信じられませんでした。このまま絶対によくなるんだって、信じていました。その後、小康状態が続いたので、私と主人は一度実家に帰ったんです」

 鎧塚氏によれば、この前夜、川島は吐血。ベッド周辺に血が飛び散るほどの量だったという。

「ごめんね…」

 消え入るような一言を最後に川島は意識を失った。そして24日午後7時55分、永眠。

「あの時、もう少しでも病室にいてあげたら最期を看取ることができたのに…。後悔してもしきれません。私たちに代わって、鎧塚さんは付きっきりでなお美を看病してくれました。どんなに悲しくても頑張って耐えてくれて、涙を見せず気丈に振る舞ってくださいました。私も主人もとても感謝しています」(川島の母)

 川島の25年来の友人で、同じ寺に墓を買う約束をしていた作曲家の三枝成彰氏が振り返る。

「最後に会ったのは7月末、林真理子さん(61才)と3人でね。“川島さんを元気づけよう”ってことで。確かにやせていたけど、ぼくたちと同じように和食のコースを完食していたんですよ。“舞台ぜひ見に来てね”って、本当に元気だった。早すぎますよ…。えぇ、彼女とはお墓の話もしました。都内のあるお寺に、奥田瑛二さん(65才)、与謝野馨さん(77才)らと隣り合って墓を買おうって。

 亡くなった後、鎧塚さんからお墓の件で連絡をいただきました。これから川島さんのお墓を購入するようです。川島さん、とにかく強い人でした。負けず嫌いで真面目で、夢中で仕事をする人。最期まで女優であることを貫いた。でも、ちょっと強すぎたのかもしれないね…」

※女性セブン2015年10月15日号

関連記事

トピックス

WSで遠征観戦を“解禁”した真美子さん
《真美子さんが“遠出解禁”で大ブーイングのトロントへ》大谷翔平が球場で大切にする「リラックスできるルーティン」…アウェーでも愛娘を託せる“絶対的味方”の存在
NEWSポストセブン
ベラルーシ出身で20代のフリーモデル 、ベラ・クラフツォワさんが詐欺グループに拉致され殺害される事件が起きた(Instagramより)
「モデル契約と騙され、臓器を切り取られ…」「遺体に巨額の身代金を要求」タイ渡航のベラルーシ20代女性殺害、偽オファーで巨大詐欺グループの“奴隷”に
NEWSポストセブン
高校時代には映画誌のを毎月愛読していたという菊川怜
【15年ぶりに映画主演の菊川怜】三児の子育てと芸能活動の両立に「大人になると弱音を吐く場所がないですよね」と心境吐露 菊川流「自分を励ます方法」明かす
週刊ポスト
ツキノワグマは「人間を恐がる」と言われてきたが……(写真提供/イメージマート)
《全国で被害多発》”臆病だった”ツキノワグマが変わった 出没する地域の住民「こっちを食いたそうにみてたな、獲物って目で見んだ」
NEWSポストセブン
2020年に引退した元プロレスラーの中西学さん
《病気とかじゃないですよ》現役当時から体重45キロ減、中西学さんが明かした激ヤセの理由「今も痺れるときはあります」頚椎損傷の大ケガから14年の後悔
NEWSポストセブン
政界の”オシャレ番長”・麻生太郎氏(時事通信フォト)
「曲がった口角に合わせてネクタイもずらす」政界のおしゃれ番長・麻生太郎のファッションに隠された“知られざる工夫” 《米紙では“ギャングスタイル”とも》
NEWSポストセブン
イギリス出身のボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
《ビザ取り消し騒動も》イギリス出身の金髪美女インフルエンサー(26)が次に狙うオーストラリアでの“最もクレイジーな乱倫パーティー”
NEWSポストセブン
東京都慰霊堂を初めて訪問された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年10月23日、撮影/JMPA)
《母娘の追悼ファッション》皇后雅子さまは“縦ライン”を意識したコーデ、愛子さまは丸みのあるアイテムでフェミニンに
NEWSポストセブン
将棋界で「中年の星」と呼ばれた棋士・青野照市九段
「その日一日負けが込んでも、最後の一局は必ず勝て」将棋の世界で50年生きた“中年の星”青野照市九段が語る「負け続けない人の思考法」
NEWSポストセブン
2023年に結婚を発表したきゃりーぱみゅぱみゅと葉山奨之
「傍聴席にピンク髪に“だる着”姿で現れて…」きゃりーぱみゅぱみゅ(32)が法廷で見せていた“ファッションモンスター”としての気遣い
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKI(右/インスタグラムより)
《趣里が待つ自宅に帰れない…》三山凌輝が「ネトフリ」出演で超大物らと長期ロケ「なぜこんなにいい役を?」の声も温かい眼差しで見守る水谷豊
NEWSポストセブン
松田聖子のモノマネ第一人者・Seiko
《ステージ4の大腸がんで余命3か月宣告》松田聖子のものまねタレント・Seikoが明かした“がん治療の苦しみ”と“生きる希望” 感激した本家からの「言葉」
NEWSポストセブン