スポーツ

優勝した85年の阪神 木戸克彦と平田勝男の打順は年齢で決定

 今や巨人に勝るとも劣らない人気を誇る阪神タイガースだが、日本一を経験したのは1985年の一度だけ。そのただ1度の日本一に大きく貢献した岡田彰布氏が、同年のチーム内の状況を振り返る。

 * * *
 当時オレは入団6年目。なんでこの戦力で優勝できへんのやと思いながらやっとった。毎年夏前までは優勝争いをするが、「死のロード」が終わったら下位に低迷というのがいつものパターンやったね。

 この年もオールスター前は首位・広島に3ゲーム差の2位やったし、8月に入って一旦首位に浮上したが、死のロード中に6連敗して3位に転落した。この連敗は日航機の墜落事故が起きて、中埜肇球団社長が巻き込まれて亡くなった直後に始まった。社長遭難がチームに与えたショックは想像以上に大きかった。今やからいえるけど、この時は誰もが「今年もか」と思ったもんや。

 でもこの年はチームに活気があったから持ち直せたんやろうね。1985年はチーム打率が2割8分5厘でリーグ1位、防御率が4.16でリーグ4位。投手陣は弱かったが、打つのが凄かったからな。マスコミが大応援団になってくれたことも大きかった。阪神はマスコミ報道が逆風になることも多いからね。まァ、そんなこと気にしていたら阪神では野球がでけへんけどな。

 1985年は打線が固定され、変わるのは2番と6番だけ。下位打線の決まり方は今でも覚えているよ。開幕前に吉田(義男)監督に呼ばれ、「平田(勝男)と木戸(克彦)はどっちが年上や」と聞かれた。7番と8番の打順に迷っていたらしく、平田が上ですというと、「なら平田が7番や」と決まった(笑い)。

【プロフィール】岡田彰布(おかだ・あきのぶ):1957年、大阪府生まれ。早大卒業後、1979年ドラフト1位で阪神に入団。1980年代の中軸打者として活躍する。引退後は阪神、オリックスの監督・コーチを歴任。

※週刊ポスト2015年10月16・23日号

トピックス

羽生結弦が主催するアイスショーで、関係者たちの間では重苦しい雰囲気が…(写真/AFLO)
《羽生結弦の被災地公演でパワハラ告発騒動》アイスショー実現に一役買った“恩人”のハラスメント事案を関係者が告白「スタッフへの強い当たりが目に余る」
女性セブン
(インスタグラムより)
《“1日で100人と寝る”チャレンジで物議》イギリス人インフルエンサー女性(24)の両親が現地メディアで涙の激白「育て方を間違ったんじゃないか」
NEWSポストセブン
藤澤五月さん(時事通信フォト)
《五輪出場消滅したロコ・ソラーレの今後》藤澤五月は「次のことをゆっくり考える」ライフステージが変化…メンバーに突きつけられた4年後への高いハードル
NEWSポストセブン
石橋貴明、現在の様子
《白髪姿の石橋貴明》「元気で、笑っていてくれさえすれば…」沈黙する元妻・鈴木保奈美がSNSに記していた“家族への本心”と“背負う繋がり”
NEWSポストセブン
『ここがヘンだよ日本人』などのバラエティ番組で活躍していたゾマホンさん(共同通信)
《10人の子の父親だったゾマホン》18歳年下のベナン人と結婚して13年…明かした家族と離れ離れの生活 「身体はベナン人だけど、心はすっかり日本人ね」
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
「タダで行為できます」騒動の金髪美女インフルエンサー(26)が“イギリス9都市をめぐる過激バスツアー”開催「どの都市が私を一番満たしてくれる?」
NEWSポストセブン
川崎春花
【トリプルボギー不倫の余波】日本女子プロ2022年覇者の川崎春花が予選落ち 不倫騒動後は調子が上向かず、今季はトップ10入り1試合のみ「マイナスばかりの関係だった」の評価も
NEWSポストセブン
ドバイのアパートにて違法薬物所持の疑いで逮捕されたイギリス出身のミア・オブライエン容疑者(23)(寄付サイト『GoFundMe』より)
「性器に電気を流された」「監房に7人、レイプは日常茶飯事」ドバイ“地獄の刑務所”に収監されたイギリス人女性容疑者(23)の過酷な環境《アラビア語の裁判で終身刑》
NEWSポストセブン
「中野駅前大盆踊り大会」前夜祭でのイベント「ピンク盆踊り」がSNSを通じて拡散され問題に
《中野区長が「ピンク盆踊り」に抗議》「マジックミラー号」の前で記念撮影する…“過激”イベントの一部始終
NEWSポストセブン
Aさんの乳首や指を切断したなどとして逮捕、起訴された
「痛がるのを見るのが好き」恋人の指を切断した被告女性(23)の猟奇的素顔…検察が明かしたスマホ禁止、通帳没収の“心理的支配”
NEWSポストセブン
川崎市に住む岡崎彩咲陽さん(当時20)の遺体が、元交際相手の白井秀征被告(28)の自宅から見つかってからおよそ4か月
「骨盤とか、遺骨がまだ全部見つかっていないの」岡崎彩咲陽さんの親族が語った “冷めることのない怒り”「(警察は)遺族の質問に一切答えなかった」【川崎ストーカー殺人】
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
【七代目山口組へのカウントダウン】司忍組長、竹内照明若頭が夏休み返上…頻発する「臨時人事異動」 関係者が気を揉む「弘道会独占体制」への懸念
NEWSポストセブン