芸能

フジ『ワイドナショー』急伸の背景に松本人志の「ネット戦略」

 ダウンタウン・松本人志がレギュラーコメンテーターを務める『ワイドナショー』(フジテレビ系)が好調だ。現在、同時間帯視聴率トップは爆笑問題が司会を務める『サンデー・ジャポン』(TBS)だが、データニュース社が行なっているテレビ視聴アンケート「テレビウォッチャー」(対象3000人)によると、同番組は昨年から視聴者数が50%近く上昇し、同時間帯視聴率1位の座も十分狙える位置まで来ている。

『ワイドナショー』がこの1年で急成長した理由は何だろうか。テレビ局関係者はこう分析する。

「『ワイドナショー』は、ネットとの親和性がとにかく高い。松本さん自身、『2ちゃんねる』をはじめネットを意識した発言を意図的にしている節がある。そのため、現在では『ワイドナショー』放送後には、必ず『2ちゃんねる』に番組内で発言した松本さんのコメントを題したスレッドが立つ。

 また、元サッカー日本代表の前園真聖さんや社会学者の古市憲寿さんなどネットで何かとイジられたり、物議を醸しだす“毒”を混ぜることで、番組後も盛り上がるように工夫している。マンネリ化が目立つ『サンデー・ジャポン』を近いうちに追い抜くのではないでしょうか」

 実際『ワイドナショー』は、公式ホームページなどをそれほど活用せずとも、番組内で議論した内容がネットニュースとして取り上げられることで、ネット民が勝手に盛り上がるサイクルを作り出している。その結果、ネット民も次週以降の本放送をチェックしてしまう、という好循環を生み出しているのだろう。ある意味“テレビとネットが共存できる”ことを示す新しい好例となっている。前出・テレビ局関係者が語る。

「それを成立させているのは、松本さんの才覚に他なりません。ネットでは松本さんは“もうかつてのような面白さはない”“オワコン”などと揶揄されることもありますが、皮肉にも松本さんを気にすればするほど、『ワイドナショー』の視聴率と注目度は上がる。

 松本さん自身、ネットやネット民との付き合い方が分かってきたというか、面白おかしく楽しんでいる雰囲気さえある。そういった柔軟性はさすがだと思います」

 また、『ワイドナショー』以外にも、松本が出演する『水曜日のダウンタウン』(TBS系)、『クレイジージャーニー』(TBS系)などは、業界内でもすこぶる評判が高いという。

「これら3つの番組に言えるのは、今までにない松本さんの側面が見えるということ。『ワイドナショー』ではコメンテーターとして、『水曜日のダウンタウン』ではイジられキャラとして、『クレイジージャーニー』では素人として、各番組で新鮮な松本さんを見ることができる。今こそ松本さんを要チェックしておくべきだと思いますね」(同前)

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