あと、ツイッターが140文字の制限をなくして何文字でも投稿できるようにするかもしれないって話があるでしょ。あれはやめたほうがいいと思うな。だって、140文字しか投稿できないから、みんな簡潔にまとめて投稿しているんだよ。それなのに、文字数制限がなくなったら、ダラダラ長い文章を送ってくる奴が増えるだけ。頭が悪い奴は意見をまとめられないんだから。
──ちなみに、日本では実名のフェイスブックより匿名が多いツイッターのほうが人気ですが、どうしてだと思いますか?
高須:もともと2ちゃんねるが日本のネット文化を作ったみたいなところもあるから、ツイッターのほうが日本人にあってるんだろうね。あと、フェイスブックは写真ばっかりでつまらないよ。それに実名だから、現実社会での繋がりが強い人が友達登録されるし、クローズドな雰囲気になっちゃうからね。友達も5000人までしか登録できないし、フォロワーの上限がないツイッターのほうが広がりがある。フォロワーが多いと多様性ができるから、いろんな意見が出てきて楽しいんだよ。
──最後にひとつ。今回アグネス・チャンに殺害予告した少年は、アグネス・チャンが児童ポルノに反対していることに対して怒りをぶつけていたのですが、ネット上では、アグネス・チャンが大使を務める「日本ユニセフ協会」に対する批判も多く出ています。つまり、「日本ユニセフ協会」は「国際連合児童基金 (ユニセフ)」とは別組織で、「日本ユニセフ協会」が集めた募金のすべてがユニセフに寄付されているわけではない、という批判なのですが、高須院長はどう思いますか?
高須:日本ユニセフ協会にも職員がいてその人たちを食わせなきゃならないんだろうから、募金のなかから必要経費を差し引くのは、まあ正しいと思うよ。海外ではこういうビジネスもごくごく普通のものだしね。アグネスがやってることも、別に犯罪でも詐欺でもなくて、ビジネスとしては普通のこと。ただ、完全なボランティアかというとちょっと違うのかもしれないけどね。
でも、高須財団は100%私財だけで成り立ってるものだよ。まったくビジネスではない。財団で働いている人にも一切お金は払ってない。僕の私財を僕の気分でバラまいているだけだからね!
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ネット上での殺害予告はまったく気にしないという高須院長。ちなみに、ネットユーザーたちの“調査能力”については、常日頃から感心しているとのことで、その能力を警察の捜査なんかに活用しては?なんていう提案もされていました。
【プロフィール】
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。
昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子との共著)、『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)など。最新刊は『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)。