芸能

イッセー尾形 立ち食いそば目撃情報に「コロッケそばが好き」

映画『先生と迷い猫』主演のイッセー尾形は猫と共演

 10月10日公開の映画『先生と迷い猫』に出演する俳優のイッセー尾形(63才)。9年ぶりの主演映画では猫と初共演。素に近い校長先生役を演じたというイッセーの素顔に迫る。

――共演の猫とはいい関係が築けましたか?

「猫とのつきあいはまったく初めてです。最初、距離感がつかめなくて。でも、表情や動きを見ていたら惹かれていって、だんだん猫かわいがりに…というのはウソです。こっちの想像を注ぎ込んでも、行き当たらないですね。猫の懐って深くて、大きいですよ」

――そういえば、映画『南極物語』で犬と共演した高倉健さん(享年83)は、極寒の地で大変な思いをして撮ったのに、犬に食われてしまった、いいところを持っていかれてしまったと嘆いてらっしゃいました。

「そうですか。ぼくは猫に食われてもいい。主役は猫ですから。猫、猫でいいんです。そのほうが気が楽ですね、あはははは」

<なお、共演の猫は『あまちゃん』(NHK)でデビューした名女優猫のドロップだ。>

――(場が和んだところで突然)イッセーさんって、生活のにおいがまるでしませんが、ご結婚はなさっていらっしゃるんですか?

「はははは、そこにいるのがかみさんです」

――エッ!(と、思わず横を見て奥様と目が合い、あらためてごあいさつ)。そういえば、先ほどからお世話していらっしゃって、なんとなくイッセーさんと似ているので、妹さんかと…(失言か、とあわてて言葉を濁しました。汗)。

「はははは、夫婦も長年連れ添うと似るらしいですね。結婚して40年です。ぼくが事務所を独立してからは、付き添いというか看護師代わりに来てもらっています」

――映画では妻に先立たれますが…(またも失言か、とあわてて再度言葉を濁して。大汗)。

「本人の前ですけど、演じていて、もし自分が同じ立場になって、かみさんが亡くなったらどうなるんだろうとよぎりました。いやいや、こういう私情を持ち込んじゃあ、いかんです(笑い)」

――ところで、編集部の者が都内某所の立ち食いそば屋でイッセーさんをお見かけしたというのですが。それも何回も何回も。

「あ、たしかにそれは私です! もともとそばが好きなんですが、高校生の時、あんまり腹が空いたんで、小田急線相模大野の駅で立ち食いの箱根そばを食べたんです。それがおいしくておいしくて(笑い)。今でも猛然と食べたくなるんです」

――主演スターがねえ、立ち食いそばねえ…あ、すみません(汗)。

「邪道らしいけど、コロッケそばが好きなんです。ああ、コロッケは必ず2個ね。最初、まだつゆが染み込まないうちに1個食べて、しばらくしてつゆが染み込んでぐじゅぐじゅにくずれたところをジュルっと吸い込む。現在は美容院の帰りに立ち寄る、というのがぼくのゴールデンコースです(笑い)」

――「イッセー尾形がそば食べてる!」と注目されませんか?

「それはないですね。壁に向かって食べているし、立ち食いそばって、誰もがささっと食べてさっと出ていくでしょう。ただねえ、昔はどこでもネギは好きなだけ入れ放題だったから、少しでも腹の足しにしようといっぱい入れていたのに、最近はあてがわれるでしょ。あれは寂しい(笑い)」

――あははは。そうなんですか~。

取材・文/活動屋映子

撮影■矢口和也

※女性セブン2015年10月22・25日号

関連記事

トピックス

初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
芸能活動を再開することがわかった新井浩文(時事通信フォト)
「ウチも性格上ぱぁ~っと言いたいタイプ」俳優・新井浩文が激ヤセ乗り越えて“1日限定”の舞台復帰を選んだ背景
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
小説「ロリータ」からの引用か(Aでメイン、民主党資料より)
《女性たちの胸元、足、腰に書き込まれた文字の不気味…》10代少女らが被害を受けた闇深い人身売買事件で写真公開 米・心理学者が分析する“嫌悪される理由”とは
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン