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2015.10.28 07:00  NEWSポストセブン

川島なお美さん 手術遅かったとの指摘は間違いと近藤誠医師

 セカンドオピニオンを受けて約4か月後の今年1月、川島さんは手術を受けた。しかし半年後の7月に再発。抗がん剤治療を拒否し、舞台に立ち続けた。そして9月、激やせした姿で記者会見を行った。川島さんの再発がどのようなものだったのか、施術した病院や医師からの発表はないが、近藤医師は再発の理由をこう分析する。

「手術後わずか半年で再発したのは、やはり手術が原因だったのではないでしょうか。手術することでがん細胞が暴れ出し、再発が早まることはよくあります。また、転移先のがんの増殖を抑える物質が初発巣(初めにがんができた部位)から出ている可能性についても近年わかってきました。テレビに出てくる医者には、川島さんはもっと早く手術するべきだったと言う人がいますが、もっと早く手術していたら、もっと早く再発し、死期を早めていた可能性もあります」

 もう1点、他の医師たちから疑問の声が上がった川島さんの“抗がん剤拒否”については、「賢明な選択だった」と近藤医師は言う。

「医者からはかなり強く勧められたようですね。でも、もし手術後におきまりの抗がん剤治療を受けていたら、あのように舞台に立ち続けることはできなかった。抗がん剤を受けなかったからこそ、彼女は死の1週間前まで舞台に立ち、毅然とした態度で記者会見を行うことができたのです。実にあっぱれな生き方だったと思います」

 最後に、川島さんも毎年受けていたという有名ブランド病院の人間ドックについて。「これだけは言っておきたい」と、近藤医師は警告する。

「高級な人間ドックに行くと、最先端の検査機器がたくさんありますから、胆管がんのような見つけにくいがんも発見されます。川島さんの胆管がんも、ご本人がおっしゃっていたように早期発見でした。それでも治らないのですから、早期発見しても意味がない。早期発見するほど手術も早まるから、人間ドックでがんを見つけられると早死にすることもあるわけです。川島さんのケースも残念ながら、人間ドックの被害者と言えるかもしれません」

◆近藤誠(こんどう・まこと):1948年生まれ。慶應義塾大学医学部放射線科講師を2014年3月に定年退職。「乳房温存療法」のパイオニアとして知られ、安易な手術、抗がん剤治療を批判。現在「近藤誠がん研究所・セカンドオピニオン外来」を運営。著書に『がんより怖いがん治療』、近著に倉田真由美氏との共著『先生、医者代減らすと寿命が延びるって本当ですか?』など。

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