海と山の連合軍ともいえる「わかめ+ゴボウ+ヨーグルト」も期待できる。
「海藻類を黒くする色素成分であるフコキサンチンは、強力な発がん抑制作用があります。また、ぬめり成分であるフコイダンはがん細胞の自滅を誘発。そこに食物繊維を多く含むゴボウ、ヨーグルトを加えれば、腸内環境が改善され、大腸がんを防いでくれます」(済陽氏)
排便を促すこの食べ合わせなら“腸内の大掃除”が可能だ。
昆布で出汁をとった「わかめとゴボウの吸い物」、食後にヨーグルトという献立はどうか。
さらには「緑茶+昆布」も推奨された。緑茶に含まれるカテキンはポリフェノールの一種で、抗酸化作用のほか、抗ウイルス作用も持つ。国立がん研究センターが「緑茶は胃がんを抑制する」と公表しているが、海藻を加えると、さらに効果が上がる。
「発がん抑制作用のある昆布などの海藻を緑茶に入れれば、胃がんを抑制する力が倍増します。注意点として、緑茶は淹れてから30分以内に飲むこと。時間が経つと、カテキンの抗酸化作用が低下してしまいます。ちなみにペットボトルの緑茶は酸化しているので、胃がんを抑制する効果はありません」(済陽氏)
※週刊ポスト2015年11月6日号