国内

奥様目線のスキャンダル掲載の『月刊住職』 僧侶の妻も愛読

 今期の月9は、『5→9~私に恋したお坊さん~』(フジテレビ系)だ。主演のお坊さん・山下智久(30才)とお坊さんのイメージのギャップもあり、視聴率も好調だ。

 さらに、10月に公開された伊藤淳史(31才)が主演の『ボクは坊さん。』も注目された。最近では、お坊さんとの合コン“坊コン”も人気とか。果たして、お坊さんの実態とは? お坊さんの嫁3人に話を聞いいた。

A子:寺に嫁ぐと、檀家さんの接待から掃除、事務、経理と本当に忙しい。財政を管理して、お寺のすべてを取り仕切るという意味で、禅宗では嫁を「大黒さん」と呼ぶんですよ。最初に聞いた時には笑ってしまいました。

B子:浄土宗は「坊守」というわよ。でも最近は、「奥さん」と呼ばれることが多くなったわね。

 ただ、これだけ忙しくても高収入とはいかないのがつらいところ。週末もお休みなく働いて、年収はサラリーマン並みの500万円前後というのが、相場よね。

C子:だから私もアパレルの仕事を辞めてないんです。毎朝1時間以上ギュウギュウの満員電車に乗って、恵比寿へ通っていますよ。

A子:お寺だけだと食べていけないから、子供を一般企業へ就職させるケースが多いですよね。少子高齢化に核家族化でお寺離れが進み、檀家数が激減しているので、兼業住職じゃないと不安で…。

B子:節税対策も大変じゃない?

A子:そうなんですよ。住職は法人の給料、私は税金がかからない範囲で年に90万円いただいています。何年かに1回、お寺の収入が私的に使われていないか、税務署からチェックが入るんですが、これが大変。例えば、住職のめがねをお寺のお金で買うのはダメ。教本の細かい文字を読むのにめがねが必要だといくら説明しても、却下です。寺の改修費もばかにならないですし、節税を考えるともう吐きそう(笑い)。

B子:これだけ嫁が頑張っているのに、夫は毎晩晩酌をしてノンキなものよね。大阪周辺のお寺のご住職は、京都の祇園などでも遊んでいるみたいね。

A子:夫から、「ある宗派の会合があると、その街のキャバクラが繁盛する」と聞いたことがあります。「坊主だから、そのスジの人と間違われた」なんて、よくある笑い話らしいですよ。

C子:うわ、夫がたばこを吸うくらいで驚いていた自分が恥ずかしい(笑い)。お寺の世界って特殊だから、友達となかなかシェアできなくて。今日はすごく楽しいです。

A子:そうそう。だから、『月刊住職』が売れているんじゃない? あの雑誌には奥様目線のスキャンダルも載っているから、私たちも愛読している。ここだけの話、他のお寺の不幸は蜜の味だっていうくらいだから(笑い)。悩みもみんな同じだとわかる。普段は住職の影に隠れがちだけど、「お寺を支えているのは、私たち嫁だ!」って、自負があるもの。

B子:お寺の奥さん同士の定期的な集まりがあるんだけど、姑の悪口で盛り上がるのよ。1泊旅行が年に数回あって、年齢に関係なく、悪口大会で妙に結束が深まる(笑い)。

A子:そうやって息抜きをして、先代の“大黒様”と円満にやる。坊主の嫁の知恵ですよ。C子さんも今度いかが。

C子:ぜひ~!

※女性セブン2015年11月26日号

関連記事

トピックス

どんな役柄でも見事に演じきることで定評がある芳根京子(2020年、映画『記憶屋』のイベント)
《ヘソ出し白Tで颯爽と》女優・芳根京子、乃木坂46のライブをお忍び鑑賞 ファンを虜にした「ライブ中の一幕」
NEWSポストセブン
相川七瀬と次男の凛生君
《芸能界めざす息子への思い》「努力しないなら応援しない」離婚告白の相川七瀬がジュノンボーイ挑戦の次男に明かした「仕事がなかった」冬の時代
NEWSポストセブン
俳優の松田翔太、妻でモデルの秋元梢(右/時事通信フォト)
《松田龍平、翔太兄弟夫婦がタイでバカンス目撃撮》秋元梢が甥っ子を優しく見守り…ファミリーが交流した「初のフォーショット」
NEWSポストセブン
世界が驚嘆した大番狂わせ(写真/AFLO)
ラグビー日本代表「ブライトンの奇跡」から10年 名将エディー・ジョーンズが語る世界を驚かせた偉業と現状「リーチマイケルたちが取り戻した“日本の誇り”を引き継いでいく」
週刊ポスト
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《即完売》佳子さま、着用した2750円イヤリングのメーカーが当日の「トータルコーディネート」に感激
NEWSポストセブン
国連大学50周年記念式典に出席された天皇皇后両陛下(2025年9月18日、撮影/JMPA)
《国連大学50周年記念式典》皇后雅子さまが見せられたマスタードイエローの“サステナブルファッション” 沖縄ご訪問や園遊会でお召しの一着をお選びに 
NEWSポストセブン
豪雨被害のため、M-1出場を断念した森智広市長 (左/時事通信フォト、右/読者提供)
《森智広市長 M-1出場断念の舞台裏》「商店街の道の下から水がゴボゴボと…」三重・四日市を襲った記録的豪雨で地下駐車場が水没、高級車ふくむ274台が被害
NEWSポストセブン
「決意のSNS投稿」をした滝川クリステル(時事通信フォト)
滝川クリステル「決意のSNS投稿」に見る“ファーストレディ”への準備 小泉進次郎氏の「誹謗中傷について規制を強化する考え」を後押しする覚悟か
週刊ポスト
アニメではカバオくんなど複数のキャラクターの声を担当する山寺宏一(写真提供/NHK)
【『あんぱん』最終回へ】「声優生活40年のご褒美」山寺宏一が“やなせ先生の恩師役”を演じて感じた、ジャムおじさんとして「新しい顔だよ」と言える喜び
週刊ポスト
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト