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2015.11.29 16:00  週刊ポスト

半藤一利氏 戦後日本は不勉強連中が偉そうに引っ張ってきた

半藤:この連中がやったことは全共闘運動ですよね。計算も展望もない、未熟な全否定運動。当時の悪口で、“真っ赤なリンゴ”というのがある。外側は左翼がかって赤いが、ちょっと皮をむくとみんな真っ白だと。

出口:中身がないと。

半藤:そう、外側だけ赤い。この人たちは70年安保が終わると、“働き蜂”になって猛烈に働き始める。

出口:勉強していないので中身が何もないからですよ。

半藤:彼らもあまり勉強するチャンスがなかったんじゃないかと思いますね。

 つまり、日本の戦後においては、ものすごく皆さん頑張って、物質的に豊かな国家をつくってきたんですが、根底にある、人間としての本当の教養というか、国家を支えるための知恵は誰も持ち合わせてないのではないかと思うんです。

出口:そもそも教養がない国だというのは同感です。先進国クラブであるOECD34か国のなかでも、日本の大学進学率は実は平均より低く、一度働いてから大学で学び直す人(25歳以上の大学進学者)の割合はずば抜けて低い。しかも、日本の大学生は全然勉強しないでしょう。

半藤:なるほど、データで見るとそうなるんですね。

【プロフィール】
●出口治明(でぐち・はるあき):1948年生まれ。京都大学法学部卒業。ライフネット生命保険株式会社会長兼CEO。近著に『人生を面白くする本物の教養』(幻冬舎新書)、『世界史の10人』(文藝春秋)など。

●半藤一利(はんどう・かずとし):1930年生まれ。東京大学文学部卒業。文藝春秋に入社、専務取締役を経て作家。代表作の『日本のいちばん長い日』(文春文庫)が今年、映画としてリニューアル公開された。

※週刊ポスト2015年12月11日号

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