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角居勝彦師 関西有力馬が中山の1600mを敬遠してた理由解説

 師走の2歳王者決定戦はマイルでの闘い。2014年から阪神競馬場開催となったが、それまでは中山競馬場で行なわれていた。数々の名馬を世に送り出した調教師・角居勝彦氏による週刊ポストでの連載「競馬はもっともっと面白い 感性の法則」より、朝日杯フューチュリティステークスの見極め方について語る。

 * * *
 中山の1600メートルは手強い、と関係者が口を揃えます。その口が尖っている調教師もいる(笑い)。

 枠の有利不利がはっきりしている。スタートして最初のコーナーを回ると、すぐに小さくカーブを曲がって3コーナーへ。外枠は絶対的不利、内枠の先行馬は圧倒的有利。しかも直線が310メートルと短く、力を出し切れないこともしばしばです。高低差も大きく、馬にとってはタフなコースです。

 ファンからすればコース的妙味があり、枠順の有利不利もオッズに反映されるので面白いのかもしれません。しかし陣営は違う。王者を決めるコースとしてはどうなのか。輸送負担もある関西の有力馬が参戦に二の足を踏む傾向がありました。

 先週触れた阪神ジュベナイルフィリーズ(JF)とは違い、その年の2歳牡馬の順位づけが難しい。距離的にも翌年のクラシックにつながりにくい。それなら、ホープフルS(阪神2000メートル、旧ラジオNIKKEI杯2歳S。2014年から中山競馬場に移管)に使おうということになります。

 角居厩舎でも出馬したのは2010年3着のリベルタスのみ。祐一君(福永祐一騎手)の手綱で阪神1800メートルの2歳新馬を勝ち、京都の1800メートル黄菊賞を2着、阪神マイルの千両賞で勝ち(騎乗はC・ルメール)、胸を張っての参戦でした。

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