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官能小説の2大潮流「誘惑系」と「陵辱系」 各々の売れ筋は

 ネット上にあふれる無修正動画はたしかに刺激的だ。しかし、女性の肉体の美しさや女性と交わす行為を巧みに描写し妄想をかき立てる官能小説のエロさにはかなわないのではないか。最近の官能作品のトレンドはどうなっているのか。

 ネットでエロが氾濫する時代でも官能小説の読者は広がっている。官能小説に詳しいライター、いしいのりえ氏が話す。

「かつては官能小説といえば男性読者がほとんどでしたが、最近は普通の服を着た女性の写真をカバーに使った本なども多く、女性が手に取りやすくなっています。大手出版社も続々と参入し、電子書籍での出版も充実してきました」

 官能小説の老舗、フランス書院文庫のT編集長は「作品の傾向によって読まれ方が異なる」という。

「義母や兄嫁など年上熟女が性の手ほどきをする“誘惑系”と、高嶺の花の女性を力ずくで蹂躙する“陵辱系”が2大潮流です。前者は移動中に短時間で読まれることが多く、駅や空港の売店でよく売れます。一方、後者は電子書籍で圧倒的な人気を誇り、ネットの掲示板でも熱い作品批評が交わされています」

※週刊ポスト2015年12月25日号

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