ビジネス

大塚家具前会長の勝久氏 長男にどうやって財産を譲るか熟慮

 大塚家具の経営権をめぐり、実の娘である大塚久美子社長と激しく対立した、父親で創業者の大塚勝久氏。

「会社のことをよくわかっているから私に反対しているのだと思っていたが、違っていた。社長に選んだことが失敗だった」「悪い子を作ってしまった」などと反省したが、後の祭り。激しい委任状争奪戦の末、株主総会で久美子社長に敗れ、会長職を辞すことになった。その勝久氏、7月には匠大塚という会社を立ち上げた。

「騒動の会見で勝久さんの後ろにずらりと並んだ役員の一部がすでに大塚家具を辞めており、その一部が匠大塚の役員になっているようです。逆にいえば、その程度しか勝久さんについていかなかった」(大塚家具の社員)

 創業者とはいえ、社員からの人望も株主からの信頼もそれほど厚くなかったということか……。

「勝久氏には何度も取材を申し込んでいますが、なかなか受けてもらえない。彼の考えを忖度すれば、長男にどうやって財産を譲るかということに尽きるのではないでしょうか。保有している大塚家具株を売却して現金にし、それを新会社の匠大塚に入れ、匠大塚を長男に譲るという算段だと思います」

 と経済ジャーナリストの磯山友幸氏。だが、大塚家具関係者からは「自分の顧客も持っていないし、仕入れの実績もない。いったいどうするのか」という声が。

 都内の自宅豪邸で勝久氏を直撃したが、本誌記者の問いかけを無視してそのまま車へ。その表情はなんとも冴えなかった。

※週刊ポスト2016年1月1・8日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

無期限の活動休止を発表した国分太一(50)。地元でもショックの声が──
《地元にも波紋》「デビュー前はそこの公園で不良仲間とよくだべってたよ」国分太一の知られざる “ヤンチャなTOKIO前夜” 同級生も落胆「アイツだけは不祥事起こさないと…」 【無期限活動停止を発表】
NEWSポストセブン
広島県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年6月、広島県。撮影/JMPA)
皇后雅子さま、広島ご訪問で見せたグレーのセットアップ 31年前の装いと共通する「祈りの品格」 
NEWSポストセブン
草野刑事を演じた倉田保昭と響刑事役の藤田三保子が当時を振り返る(撮影/横田紋子)
放送50年『Gメン\\\\\\\'75』 「草野刑事」倉田保昭×「響刑事」藤田三保子が特別対談 「俺が来たからもう大丈夫だ」丹波哲郎が演じたビッグな男・黒木警視の安心感
週刊ポスト
月9ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』主演の中井貴一と小泉今日子
今春最大の話題作『最後から二番目の恋』最終話で見届けたい3つの着地点 “続・続・続編”の可能性は? 
NEWSポストセブン
TOKIOの国分太一(右/時事通信フォトより)
《あだ名はジャニーズの風紀委員》無期限活動休止・国分太一の“イジリ系素顔”「しっかりしている分、怒ると“ネチネチ系”で…」 “セクハラに該当”との情報も
NEWSポストセブン
『ザ!鉄腕!DASH!!』降板が決まったTOKIOの国分太一
《どうなる“新宿DASH”》「春先から見かけない」「撮影の頻度が激減して…」国分太一の名物コーナーのロケ現場に起きていた“異変”【鉄腕DASHを降板】
NEWSポストセブン
日本のエースとして君臨した“マエケン”こと前田健太投手(本人のインスタグラムより)
《途絶えたSNS更新》前田健太投手、元女子アナ妻が緊急渡米の目的「カラオケやラーメン…日本での生活を満喫」から一転 32枚の大量写真に込められた意味
NEWSポストセブン
出廷した水原被告(右は妻とともに住んでいたニューポートビーチの自宅)
《水原一平がついに収監》最愛の妻・Aさんが姿を消した…「両親を亡くし、家族は一平さんだけ」刑務所行きの夫を待ち受ける「囚人同士の性的嫌がらせ」
NEWSポストセブン
中世史研究者の本郷恵子氏(本人提供)
【「愛子天皇」の誕生を願う有識者が提言】中世史研究者・本郷恵子氏「旧皇族男子の養子案は女性皇族の“使い捨て”につながる」
週刊ポスト
夫・井上康生の不倫報道から2年(左・HPより)
《柔道・井上康生の黒帯バスローブ不倫報道から2年》妻・東原亜希の選択した沈黙の「返し技」、夫は国際柔道連盟の新理事に就任の大出世
NEWSポストセブン
新潟で農業を学ことを宣言したローラ
《現地徹底取材》本名「佐藤えり」公開のローラが始めたニッポンの農業への“本気度”「黒のショートパンツをはいて、すごくスタイルが良くて」目撃した女性が証言
NEWSポストセブン
1985年春、ハワイにて。ファースト写真集撮影時
《突然の訃報に「我慢してください」》“芸能界の父”が明かした中山美穂さんの最期、「警察から帰された美穂との対面」と検死の結果
NEWSポストセブン