前出・高橋教授が今後迎えるさらなる危機を指摘する。
「最も深刻なのは外国の教育に与える影響です。国際機関が承認した“歴史的事実”は教育に反映される傾向がある。今後、世界各国の歴史教科書に南京大虐殺が掲載され、既成事実として世界中の子供たちに教えられる可能性があります」
さらに在留邦人が身の危険にさらされる可能性もある。
「米国などでは、慰安婦像の設置に反対する現地在留の日本人や日系人への脅迫・妨害行為が相次いでいます。影響の拡大を怖れて被害者は名乗り出ませんが、子供へのイジメや嫌がらせも多数報告されている。今後、南京大虐殺に反論する人々にも同様の被害が生じる怖れがあります」(前出・高橋教授)
「南京大虐殺」の世界記憶遺産登録は日本にとって悪夢の始まりなのだ。
※SAPIO2016年2月号