コアラ:ミルクティー梅田をまだ深堀りしますか?(笑い) お世話になっている放送作家さんが東京アナウンス学院で講師をされていて、ミルクティー梅田だけ事務所が決まらなかったんです。放送作家さんから、どう思う? と聞かれて、うちはウエルカムですと。
じゃあ一度会いましょうとなりまして。ミルクティーは何を勘違いしたのか、リクルートスーツ姿で履歴書出してきまして。緊張してたんでしょうね、大きな声で「おにがいます!」。…ぼくにはそう聞こえて。面白いなって思ったので「いいよ」って言ったら、プーさんのような笑顔で「頑張ってください」ですって。失敗したかな(笑い)。
――コアラさん自身がテレビ局を回ったりして、仕事を取ることもあるのですか?
コアラ:そういう事もするんですけど、今までテレビ局に持って行ける素材がなかったんです。でも、今年は嘘八百じゃないけど、局のスタッフさんに少しでも引っかかってもらえたらと考えています。今まではきっちり素材がそろってからと思っていたんですけどね。
売り込む時にはどんどん話を大きくしてでも、その子たちをプッシュしてあげなきゃいけないのかなって思い始めました。ぼくたちの頃もそうだったのかなって思うんですよね。できないものを「できます!」と言って、仕事を受けていた時代があったのかもしれない。
――持ち出しもあるそうですが、生活は大丈夫ですか?
コアラ:なんとか大丈夫ですよ。やっぱりアニマル梯団をやっていた頃が一番稼いでいましたけど、ぼくらは給料制だったので、そこまでではないんです。周りの芸人なんかは車を買ったりしている時代だったので、歩合制はいいなと思うことはありました。でも、ぼくたちは売れる前から給料制だったので、そこはありがたかったです。
――タレントから裏方にまわり、失敗することもあるんじゃないですか?
コアラ:あります。新人タレントの育成ですね。手をかけなさ過ぎると離れてしまうし、手をかけすぎると甘えられてしまって。そのバランスが難しいです。芸能プロダクションに限らず、どの企業の上司と部下の関係も一緒だと思うんですけど、それを改めて感じます。アメとムチの使いわけが必要になってくるんだろうなって。
それに、資金がないからお金をかけないようにやってきたけど、時には無理をしてでもお金をかける必要があるのかなって。タレントを売り込む要素を作るには、どうしてあげればいいのか、ということを日々、考えています。
――裏方から見て、テレビの仕事で大変だなと気づいたところはありますか?