思い描いた「第二の人生」が送れないストレスから、彼の私生活は荒れる一方だった。当時、清原一家と同じマンションに住んでいたバイオリニストの高嶋ちさ子(47才)は、あるテレビ番組で亜希と対談した際、「清原家はうるさい」として次のように暴露している。
「半端ないよ! 家壊れるかなって思う時ある。壁をドンドンって。これが朝5時くらいから」
亜希は「子供たちがボールを壁にぶつける音」と釈明したが、苦しい言い訳だった。
「常識的に考えて、そんな早朝に子供が遊ぶはずない。現実には酔って帰った清原さんが亜希さんと言い争いになって暴れていたそうです。彼はバットで壁を殴って穴を開けたこともあるそうで、亜希さんはその上に息子たちの描いた絵を張って隠していた」(別の亜希の知人)
190cm100kg超という巨漢が家の中で暴れる恐怖は察するに余りある。
「夫が暴れた際は“緊急事態”と言って、子供を連れて友人の家に避難することもままあったそうです。彼女はそれでも“夫はわが家の長男みたいなもんだから”と、愛想を尽かすことはなかった」(前出・別の亜希の知人)
だが、2014年3月に『週刊文春』が清原の「覚醒剤中毒疑惑」を報じ、亜希は決定的に追い詰められた。当時、清原は薬物使用を全否定したが、ほかならぬ亜希自身、夫の薬物使用を強く疑ってきた。
清原が自宅で薬物を摂取することはなかったというが、中毒状態になっていた夫の異変に妻が気づかぬはずはない。長年の予感を的中させる報道を受けて、亜希はある親友に身の上の相談をしたという。十代のころにアイドルグループ「セブンティーンクラブ」のメンバーとしてともに芸能活動をしていた工藤静香(45才)だ。
「一時は疎遠になっていましたが、夫の愚痴などを言い合える仲で、この時期にいちばん相談していたのは静香さんでした。亜希さんは夫の異変を打ち明けたそうです。静香さんの答えは“離れた方がいい”。離婚後の仕事のことなども具体的に相談していたようです」(前出・亜希の知人)
亜希は子供を連れて夜逃げ同然で家を出た。家賃45万円の3LDKのマンションで新生活を始め、薬物報道から半年後の2014年9月、夫と離婚した。
※女性セブン2016年2月25日号