芸能

D・フジオカが忍者役に 中国武術などで鍛えたアクション披露

忍者役を演じることでも話題のディーン・フジオカ

 NHK連続テレビ小説『あさが来た』の五代様役や、ドラマ『ダメな私に恋してください』(TBS系)での強烈なドSキャラが話題のディーン・フジオカ(35才)が主演を務めた海外向け映画が1週間限定公開される。タイトルは『NINJA THE MONSTER』(2月20日より新宿ピカデリーなどで公開)で、ディーンは姫を守るため命をかけて戦う忍者を演じる。忍者役とあって激しいアクションシーンをこなすなど、これまでの役柄とは違ったディーン様を見ることができる。公開される劇場数は当初は3館の予定だったが、ディーン効果で10館まで拡大するなど、公開前から話題性充分だ。その見所について時代劇研究家でコラムニストのペリー荻野さんが解説する。

 * * *
 そんなわけで、まだまだ続くよ「五代様ロス」。私の周囲でも『あさが来た』に再び五代様が出る!?とか、回想シーンが増えるのではないかなど、勝手な妄想も含め、話題は尽きない。そんなにディーン・フジオカが見たいのであれば、TBSで放送中の『ダメな私に恋してください』があるじゃないか!とも思うが、それだけでは満足できない人も多いようだ。

「ダメ恋」のディーンは、ちょんまげ姿で登場し、颯爽とした洋装になってからも薩摩言葉でヒロインに優しく声をかけていた五代イメージとは正反対。外見もメガネにエプロンがトレードマークだ。男に貢いでは泣かされるミチコ(深田恭子)に何かときつくあたる元主任で、今は喫茶店のマスターだが、ミチコに出すオムライスにはケチャップで「ダメ」と書いて出したりする。ミチコに「結婚を前提に」と言うぴかぴか彼氏ができれば瞬時に「結婚詐欺だって」と断定する即効ダメ出し男である。

 しかし、そんなダメ出し男が寝ているとき、ミチコはそっと彼のメガネをとってつぶやくのだ。「主任のくせに可愛いじゃないか…」油断した二枚目の寝顔はラブコメの定番。やってくれる。朝ドラ、ラブコメと快進撃が続くディーンの第三段階は何か。ここはやっぱりアクションか?と思ったら、やっぱり出てきた!

 映画『NINJA THE MONSTER』で、忍者伝蔵を演じていたのだ。この作品は海外での上映を目指した、いわば逆輸入作品で、ディーン人気を踏まえて東京などで一週間だけ上映されることになったもの。早速、チェックしてみたが、そこにいたのはまだ見たことのないディーン・フジオカだった。

 物語は江戸期、忍者が危険視されて「忍者禁止令」が出た時代。藩の存亡の危機を救うため、江戸に向かうことになった幸姫(森川葵)の護衛には禁止されていたはずの忍びの者伝蔵(ディーン)の姿があった。やがて一行は「もののけが出る」と言われる恐ろしい山へと差し掛かる…。

 うっすらと生えたヒゲ、束ねた長い髪、腰に巻いた毛皮などワイルドないでたちの伝蔵は忍びだけに口数は多くない。初めてセリフを言ったのは、映画が始まって約8分もたってからだった。さすが。ぺらぺらと喋るようでは、非情の掟に縛られた忍びらしくはないのである。
 
 そして、ディーン伝蔵見せ場はアクション。次々と襲い掛かる敵を相手に、素手や武器で激しく戦う姿もなかなかに新鮮だ。聞けば彼は、中国武術やキックボクシングも得意とか。公式サイトを初めて見たとき、歌ったり、闘ったりする姿が出てきてびっくりしたが、本来、こういうシーンが得意なんですな。

 この『NINJA THE MONSTER』で、私が「これは」と思ったのは、月光に照らされる横顔だった。厳しい旅の中で、月光に照らされる忍者の横顔というのは、ありそうでなかなかなかったシーンといえる。国内外で高く評価された映画『太秦ライムライトの』落合賢監督、ディーンの抑えどころをよく心得ている。

 アクションディーンはまた女性ファンをくすぐるに違いない。ディーン旋風は、まだまだ続きそうだ。

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