芸能

人工肛門告白の中井美穂 スタッフが慌てて病院行ったことも

テレビで人工肛門の生活を明かした中井美穂

「お料理は全然やらなくなっちゃいましたね」──2月15日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出演した中井美穂(50才)はそう話し、相変わらずの笑顔を披露した。

 フジテレビアナウンサーだった中井が元プロ野球選手の古田敦也(50才)と結婚したのは1995年。以来20年間、フリーとして多忙な日々を送っている。ここ最近はテレビ出演こそ多くなかったが、司会、朗読、執筆など多彩な分野で活躍を続けてきた。

 なかでも演劇は彼女の強み。歴史と権威のある読売演劇大賞の選考委員を、2013年から演劇関係者に交じって務めている。その背景には、月20本は舞台を見て、出演者への取材をするなど精力的な仕事の積み重ねがあり、渡辺謙(56才)が昨年トニー賞にノミネートされた『王様と私』の再演が決まったときには、いち早く本人へのインタビューも行った。

 社会活動も熱心で、大腸がん啓発の「ブルーリボン」活動にも取り組み、2011年からイベントの司会を担当している。その中井が今回、番組で初めての告白をした。

黒柳:「あなたも一度、危ないことになったんですって?」
中井:「はい。私の場合は腹膜炎ということで、がんではないんですけど、腸が破れる病気になりまして」

 2003年前後のおよそ1年間、ストマを装着していたことを明かしたのだ。ストマとは人工肛門のことで、自然な排泄ができなくなった人が使う器具だ。中井は2002年に子宮筋腫の摘出手術を受けている。当時、一部では重病説が流れた。

「その時、中井さんの病状はかなり悪く、命の危険もあると聞いたのです。私たちも状況がわからないまま、あわてて病院へ駆けつけたこともありました」(テレビ局関係者)

 本人は、体調は良好で生活は以前と変わらないと否定していたが、実際はストマをつけての毎日を余儀なくされていたのだ。

 当時、中井がMCを務める番組『旅の香り』(テレビ朝日系)を担当していた放送作家の山田美保子氏は「ロケ先で、先輩である野際陽子さん(80才)がお風呂に入ってくださるのに、中井さんはずっと『お風呂NG』。不自然に感じていたスタッフも多かった気がします」と振り返る。初めての告白に併せて、中井は当時の苦労も隠すことなく口にした。

黒柳:「普通にトイレに行く頻度で行くの? それともしょっちゅう行くの?」
中井:「便意が普通はわかるわけですよね。それがわからないんですね(中略)ただそれがいつやってくるかコントロールはできないので。お仕事しながらだったので、“あ、ちょっと今取り換えに”ということもなくはなかったんです」

 番組では、日々の食事は「各自」で取り、夜9時頃までの演劇を見て帰っても、特に何も言われることはないと、古田の理解を得て充実した日々を送っていることにも触れた中井。長年伏せてきた事実を明かし、心が軽くなったことで、活躍の幅をますます広げそうだ。

※女性セブン2016年3月3日号

関連記事

トピックス

モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁/時事通信)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者
《事故後初の肉声》広末涼子、「ご心配をおかけしました」騒動を音声配信で謝罪 主婦業に励む近況伝える
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
鶴保庸介氏の失言は和歌山選挙区の自民党候補・二階伸康氏にも逆風か
「二階一族を全滅させる戦い」との声も…鶴保庸介氏「運がいいことに能登で地震」発言も攻撃材料になる和歌山選挙区「一族郎党、根こそぎ潰す」戦国時代のような様相に
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン
サークル活動に精を出す悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
《普通の大学生として過ごす等身大の姿》悠仁さまが筑波大キャンパス生活で選んだ“人気ブランドのシューズ”ロゴ入りでも気にせず着用
週刊ポスト