芸能

おバカハーフ・滝沢カレン 3種類のボケを繰り出す破壊力

「不思議な日本語」でブレイク中の滝沢カレン(公式ブログより)

 最近、「不思議な日本語」で注目を集めているのがハーフモデルの滝沢カレン(23才)だ。昨年6月、『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)に初出場し、その強烈なキャラクターで司会の明石家さんまを圧倒。以来、バラエティー番組に引っ張りだこになっている。滝沢はこれまでのハーフタレントやおバカタレントとはどう違うのか? テレビ解説者の木村隆志さんがその魅力に迫る。

 * * *
 現在は「日本語がおかしい」キャラがすっかり定着しましたが、もともと北川景子さんや水原希子さんらを輩出したトップモデルの登竜門『ミスセブンティーン』でグランプリを獲得した現役バリバリのモデル。日本人とウクライナ人とのハーフだけに、シャープでスタイリッシュな着こなしも多く、「目力の強さを生かしたクールビューティー系」という印象がありました。

 だからこそ、他のおバカキャラやハーフタレントよりも、見た目と発言のギャップが大きく、インパクトにつながっているのではないでしょうか。たとえば、おバカキャラの鈴木奈々さんや重盛さと美さんも、ハーフタレントのマギーさんやトリンドル玲奈さんも、見た目と発言のギャップはそれほどありません。その点、滝沢さんを見た視聴者は、目から入る姿と耳から入る発言がシンクロしないため、笑いやすいと言えるでしょう。

 クールビューティーな見た目と発言のギャップやハーフモデルという意味では、ローラさんやダレノガレ明美さんに近いとも言えますが、2人が失礼キャラであるのに対して、滝沢さんは「敬語で話そうとするけどうまくいかない」真面目キャラ。誰かをおとしめるような笑いではないので、家族で見られる安心感もあります。

 あの明石家さんまさんが「それどういうこと?」、浜田雅功さんが「いや、そんなに(日本語が)下手か?」と“ツッコミ”ができずに“確認”をするなど、滝沢さんの発言は違和感を飛び越えて、不思議というレベル。ただ、よく聞いてみると、3種類のボケを繰り出していることが分かります。

 1つ目のボケは、基本的な日本語の間違い。番組ロケで東京大神宮を訪れたとき、多くの参拝者がいると聞いた滝沢さんは、「そんなにこらっしゃる(「いらっしゃる」の間違い)んですか?」。間違えたことに気づいたものの、「そんなにたくさんの人がおらっしゃれている(「いらっしゃられている」の間違い)んですね」と別の間違いをしていました。これは小学生でも分かるタイプの単純なボケです。

 2つ目のボケは、丁寧に話そうとして失敗してしまうパターン。小林麻耶さんに「小林さん」と言おうとして「おたくさん」。「カッコイイ」とホメようとして「おカッコいい」。番組エンディングで明石家さんまさんに「今日は本格的なお笑いをありがとうございました」と話すなど、真面目な人柄がボケにつながっています。

関連記事

トピックス

グリーンの縞柄のワンピースをお召しになった紀子さま(7月3日撮影、時事通信フォト)
《佳子さまと同じブランドでは?》紀子さま、万博で着用された“縞柄ワンピ”に専門家は「ウエストの部分が…」別物だと指摘【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
一般家庭の洗濯物を勝手に撮影しSNSにアップする事例が散見されている(画像はイメージです)
干してある下着を勝手に撮影するSNSアカウントに批判殺到…弁護士は「プライバシー権侵害となる可能性」と指摘
NEWSポストセブン
亡くなった米ポルノ女優カイリー・ペイジさん(インスタグラムより)
《米ネトフリ出演女優に薬物死報道》部屋にはフェンタニル、麻薬の器具、複数男性との行為写真…相次ぐ悲報に批判高まる〈地球上で最悪の物質〉〈毎日200人超の米国人が命を落とす〉
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
民放ドラマ初主演の俳優・磯村勇斗
《ムッチ先輩から1年》磯村勇斗が32歳の今「民放ドラマ初主演」の理由 “特撮ヒーロー出身のイケメン俳優”から脱却も
NEWSポストセブン
松竹芸能所属時のよゐこ宣材写真(事務所HPより)
《「よゐこ」の現在》濱口優は独立後『ノンストップ!』レギュラー終了でYouTubeにシフト…事務所残留の有野晋哉は地上波で新番組スタート
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン