ライフ

小泉今日子とマドンナのような50代がいることは喜ばしい

オバ記者にとってのマドンナ&キョンキョンとは?

 マドンナ(57才)が10年ぶりにワールドツアー『レベル・ハート・ツアー』で来日。“反逆精神”を意味する今回のツアーでは、SMさながらのハードなパフォーマンスを披露した。かたや日本にも、見ているだけで胸を揺さぶられる女性がいる。2月4日に50才になった小泉今日子だ。58才のオバ記者こと野原広子が綴る。

 * * *
 わが心の師であり、1つ年下のマドンナが10年ぶりに、さいたまスーパーアリーナで2日続けて歌って踊っていきました。初日は開演が2時間遅れていっさい理由を説明しなかったとかで、「プロとしてどうか」という人もいたそうだけど、そんな輩にオバは言いたい。「マドンナの太ももを見よ!」と。

 57才でここまでのピチパツを保っている人が、地球人口72億人の中でどれだけいるか。50才過ぎたらピンヒールをはいてただ歩くことすら苦行ですぜ。それが階段を上り下りしたり、激しく踊りながら歌う? あり得ません!

 しかもイギリスの音楽祭ではアクシデントが起きて、階段でコケたそうではないですか。さすがに起き上がって再び歌うまで、いくらか手間取ったそうだけど、普通なら救急車騒ぎです。

 そりゃあ、顔は、“技術革新”とか“最新の工法”など、さまざまなことがいわれていますが、肉体と声は“かけ値なし”。これを保つためにこの10年、彼女がどれほどのことをしてきたか。

 オバが揚げたて熱々のとんかつにはふはふと食らいつき、酎ハイをあおっている間、太平洋の向こうの彼女は食の快楽とはほど遠い、超自然食を食べていたのです。尊敬を通り越して、ただ神々しくありがたく、涙なくしては見られません。

 マドンナがマドンナであり続けている。それだけで世界中のオバさんは勇気づけられます。志なんて言葉すら忘れていたオバでも、彼女を見ると、目の前でパチンと手を打たれたように覚醒します。

 そして夢を見ます。もし本気になったら、手順さえ踏めば、マドンナのような若い肉体を取り戻せるのではないか。まだ間に合うのではないか。年下の男の子と恋なんかしちゃって、うひひ。桃色の妄想をたくましくさせてくれる人。それがスターでなくて、何なのでしょう。

 その一方で、16才のわがオス猫の背中をなでながら、オバは思います。マドンナの見せてくれる夢は、しょせんはアメリカンドリームなんだよなぁ、と。

 富も名声も、子供も恋人も、若さも美も、欲しいものは必ず手に入れて、雷が鳴っても離しませんというマドンナの強さに憧れはしても、もっと身近に、私たちの目標、モデルになってくれる人はいないものか。

関連記事

トピックス

「第65回海外日系人大会」に出席された秋篠宮ご夫妻(2025年9月17日、撮影/小倉雄一郎)
《パールで華やかさも》紀子さま、色とデザインで秋を“演出”するワンピースをお召しに 日系人らとご交流
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
2024年末、福岡県北九州市のファストフード店で中学生2人を殺傷したとして平原政徳容疑者が逮捕された(容疑者の高校時代の卒業アルバム/容疑者の自宅)
「軍歌や歌謡曲を大声で歌っていた…」平原政徳容疑者、鑑定留置の結果は“心神耗弱”状態 近隣住民が見ていた素行「スピーカーを通して叫ぶ」【九州・女子中学生刺殺】
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(左/共同通信、右/公式サイトより※現在は削除済み)
《“やる気スイッチ”塾でわいせつ行為》「バカ息子です」母親が明かした、3浪、大学中退、27歳で婚約破棄…わいせつ塾講師(45)が味わった“大きな挫折
NEWSポストセブン
池田被告と事故現場
《飲酒運転で19歳の女性受験生が死亡》懲役12年に遺族は「短すぎる…」容疑者男性(35)は「学校で目立つ存在」「BARでマジック披露」父親が語っていた“息子の素顔”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
9月6日に悠仁さまの「成年式」が執り行われた(時事通信フォト)
【なぜこの写真が…!?】悠仁さま「成年式」めぐりフジテレビの解禁前写真“フライング放送”事件 スタッフの伝達ミスか 宮内庁とフジは「回答は控える」とコメント
週刊ポスト
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
世界選手権東京大会を観戦される佳子さまと悠仁さま(2025年9月16日、写真/時事通信フォト)
《世界陸上観戦でもご着用》佳子さま、お気に入りの水玉ワンピースの着回し術 青ジャケットとの合わせも定番
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
和紙で作られたイヤリングをお召しに(2025年9月14日、撮影/JMPA)
《スカートは9万9000円》佳子さま、セットアップをバラした見事な“着回しコーデ” 2日連続で2000円台の地元産イヤリングもお召しに 
NEWSポストセブン