ビジネス

年内に日経平均2万円へ反転シナリオ その契機は?

 昨年12月初めに2万円台だった日経平均株価は、2か月あまりで5000円超下落し、その後は再び1万7000円台まで回復している。ジェットコースターのような波乱の相場展開が続いているが、年初からの下落の要因はなんだったのか。

 専門家の多くは、中国経済への不安や原油安に伴う産油国の財政悪化懸念、ドイツ銀行が過去最大の赤字を計上し欧州の金融不安が広まった点などを指摘している。世界的なリスクオフの高まりから円が買われ、円高に伴って日本株も売り込まれた格好だ。

 しかし、相場は下げ止まれば上がる。その反転のきっかけとなるのは何か。カブ知恵代表の藤井英敏氏が語る。

「やはり日米欧の金融当局の協調が欠かせません。日本や欧州が追加緩和に踏み切り、米国も利上げのペースを鈍化、さらには再び利下げに転換するようなことがあれば、事態は一気に好転するでしょう」

 加えて安倍政権は、7月の参院選に向け株価を押し上げる施策をとることも予想される。2017年4月に予定されている10%への消費増税が延期されれば、当面の重石もなくなるに違いない。藤井氏を始めとする複数の専門家は、年内に日経平均2万円台への回復も十分あり得ると予測する。

 藤井氏らの相場予測と注目銘柄は、3月1日に発売された『マネーポスト』春号で掲載されている。大特集〈大波乱相場の勝ち方〉では、マイナス金利、原油安、米利上げ等、激変する市場環境を味方につける投資法も紹介する。

※週刊ポスト2016年3月18日号

関連キーワード

トピックス

熱愛が報じられた新木優子と元Hey!Say!JUMPメンバーの中島裕翔
《20歳年上女優との交際中に…》中島裕翔、新木優子との共演直後に“肉食7連泊愛”の過去 その後に変化していた恋愛観
NEWSポストセブン
記者会見に臨んだ国分太一(時事通信フォト)
《長期間のビジネスホテル生活》国分太一の“孤独な戦い”を支えていた「妻との通話」「コンビニ徒歩30秒」
NEWSポストセブン
お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志と浜田雅功(時事通信フォト)
『ダウンタウンプラス』が絶好調でも浜田が出演しないのは…不仲説も流れた松本がこだわる「地上波復帰」と共演の初舞台の行方
週刊ポスト
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(EPA=時事)
《“勝者と寝る”過激ゲームか》カメラ数台、USBメモリ、ジェルも押収…金髪美女インフルエンサー(26)が“性的コンテンツ制作”で逮捕されなかった背景【バリ島から国外追放】
NEWSポストセブン
「鴨猟」と「鴨場接待」に臨まれた天皇皇后両陛下の長女・愛子さま
(2025年12月17日、撮影/JMPA)
《ハプニングに「愛子さまも鴨も可愛い」》愛子さま、親しみのあるチェックとダークブラウンのセットアップで各国大使らをもてなす
NEWSポストセブン
SKY-HIが文書で寄せた回答とは(BMSGの公式HPより)
〈SKY-HIこと日高光啓氏の回答全文〉「猛省しております」未成年女性アイドル(17)を深夜に自宅呼び出し、自身のバースデーライブ前夜にも24時過ぎに来宅促すメッセージ
週刊ポスト
今年2月に直腸がんが見つかり10ヶ月に及ぶ闘病生活を語ったラモス瑠偉氏
《直腸がんステージ3を初告白》ラモス瑠偉が明かす体重20キロ減の壮絶闘病10カ月 “7時間30分”命懸けの大手術…昨年末に起きていた体の異変
NEWSポストセブン
日高氏が「未成年女性アイドルを深夜に自宅呼び出し」していたことがわかった
《独占スクープ》敏腕プロデューサー・SKY-HIが「未成年女性アイドル(17)を深夜に自宅呼び出し」、本人は「軽率で誤解を招く行動」と回答【NHK紅白歌合戦に出場予定の所属グループも】
週刊ポスト
米倉涼子
《米倉涼子の自宅マンション前に異変》大手メディアが集結で一体何が…薬物疑惑報道後に更新が止まったファンクラブは継続中
火事が発生したのは今月15日(右:同社HPより)
《いつかこの子がドレスを着るまで生きたい》サウナ閉じ込め、夫婦は覆いかぶさるように…専門家が指摘する月額39万円サウナの“論外な構造”と推奨する自衛手段【赤坂サウナ2人死亡】
NEWSポストセブン
自らを「頂きおじさん」と名乗っていた小野洋平容疑者(右:時事通信フォト。今回の事件とは無関係)
《“一夫多妻男”が10代女性を『イヌ』と呼び監禁》「バールでドアをこじ開けたような跡が…」”頂きおじさん”小野洋平容疑者の「恐怖の部屋」、約100人を盗撮し5000万円売り上げ
NEWSポストセブン
ヴァージニア・ジュフリー氏と、アンドルー王子(時事通信フォト)
《“泡風呂で笑顔”の写真に「不気味」…》10代の女性らが搾取されたエプスタイン事件の「写真公開」、米メディアはどう報じたか 「犯罪の証拠ではない」と冷静な視点も
NEWSポストセブン