歌舞伎役者・片岡愛之助(44才)と3月30日に結婚した藤原紀香(44才)だが、結婚後も芸能活動を続けていく予定だという。
「愛之助さんは女優としての紀香さんのことも心から尊敬していて、“結婚後も女優のままでいてほしい”と言っているんです。いつも輝いて刺激を与えてくれる存在でいてほしいから、と。愛之助さん自身が養子で歌舞伎の世界に入ったので、直系の跡継ぎを求めておらず、“梨園の妻はこうあるべき”という固定観念がないんです」(愛之助の知人)
ふたりの理想は大スター・萬屋錦之介(享年64)と大女優・淡路恵子(享年80)の夫婦だという。そして、それは歌舞伎界の伝統を破る新たなカタチ。それだけに、さまざまな障害も立ちはだかる。
「愛之助さんがいくら望んでも、歌舞伎界のしきたりというものがある。結局、錦之介さんと淡路さんもうまくいかなかった。直系ではないとはいえ、愛之助さんほどの人気役者ですからしっかりおかみ業をやってもらわないと困るでしょう。“女優を続けることは許さない!”と露骨に言ってくる人も出てくると思います。どう折り合いをつけていくか、紀香さんの手腕が問われるところでしょうね」(歌舞伎関係者)
実際、結婚発表自体に早くも賛否の声をあげる人もいる。
「3月は関西歌舞伎の大名跡、中村雀右衛門の五代目襲名披露公演がありました。歌舞伎界では最大級の祝い事であり、襲名公演中に結婚発表をぶつけることは通常ありません。6月、7月と襲名公演が続いていくのに、その最中に結婚発表をするなんてという人もいました。
それだけ古いしきたりの世界ってことですよね。歌舞伎界の枠組みにとらわれず、常に新しいことに挑戦してきた愛之助さんと紀香さんが、どうやって夫婦生活でも新時代を見せてくれるのか、今後の大きな課題だと思います」(前出・歌舞伎関係者)
※女性セブン2016年4月14日号