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ネコしつけの基本 トイレは前足で覚えさせる

ネコは常に上から目線で人を見ている

 自由気ままな性格だけど、その愛くるしさで極上の癒やしを与えてくれるネコ。4月から新生活もはじまり、引っ越したついでにネコを飼ってみたい! という人も多いはず。そこで、ネコを飼うための基本を専門家に聞いた。

【最初はケージで飼い慣らす】

 動物プロダクション『ZOO』のコーディネーター・北村まゆみさんはこう話す。

「居住空間の居心地の良さは重要です。ネコは犬と違い、1匹で過ごせる狭いスペースを好む傾向があるため、飼い始めはケージなどの中で生活させるとネコも安心します。2~3週間はケージにいさせて、そこから徐々に出入りできるようにしていくといいですね」

 年をとったネコほど、新しい環境になじむのに時間がかかる。だからもし成猫を飼うなら、最初は必ずケージでの飼育をしてほしい。

「ドラマ『猫侍』シリーズに出たあなごは6才で『ZOO』に来たので、最初はケージを用意して入れていました。来たばかりの頃は、環境が変わったショックが大きかったようで何も口にしませんでしたが、2週間目くらいには慣れてきて、少しずつエサを食べるようになりました」(北村さん)

【ネコは常に上から目線で人を見ている】

「ネコは常に自分が上だと思っていて、人間に対しても基本的に、“遊んであげている”“構わせてあげている”といった上から目線で接してきます。接する時は、そんな“ツンデレ”にうまくつきあいながら、ネコが自由に振る舞えるようにしたほうが関係をうまく保つことができますよ」(北村さん)

【移動距離は5mずつ伸ばしていく】

 ネコは狭い場所を好むため、屋外はもちろん広い空間を嫌うケースもある。

「動物プロのネコはロケ地によってはどうしても長距離の移動をしなくてはいけません。ネコによっては家の外に一歩出るだけでも、おびえてパニックを起こす子もいます。だから、できるだけ小さいうちからキャリーケースに入れて、家から外に出て5m先まで行って引き返す。5mに慣れたら次は10mというように、距離を増やして慣れさせていくんです」(北村さん)

 ただし、外に慣れたからといって抱いたままの外出は×。

「抱いたままだとパニックを起こした時に、逃げ出してしまう可能性があるんです。移動時は、必ずキャリーケースに入れて出かけてください」(北村さん)

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