そのグリーから独立し、2008年にコロプラを立ち上げたのが馬場氏である。スマートフォン向けのゲームアプリなどをヒットさせ、2010年9月期に15億円だった売上高は2013年9月期には約10倍の167億円となり、2015年には723億円と急成長を遂げている。
SNSサービスの先駆者であるミクシィは、2007年に会員数1000万人を突破したものの、その後、業績は下り坂を迎える。
「しかし、2013年の秋に提供開始したロールプレイング・ゲームの『モンスターストライク』が大ヒット。2014年3月期の売上高121億円から2015年3月期には1129億円と、10倍近い伸びを見せています。営業利益は4億8000万円から526億円と100倍以上になっています」(同前)
笠原会長は昨年初めてランクインし、2年連続の番付入りとなった。ゲーム1本でこれほど業績が変わり、資産が激増するとは、すごい業界である。
※週刊ポスト2016年5月20日号