7月1日放送の『バイキング』(フジテレビ系)でも、この事件での高島の責任について出演者が議論を行った。番組内でジャーナリストの江川紹子さんは「彼女は被害者。家族がこういうふうになって混乱しているところに、引っ張り出されていろいろ問われるということ自体が、見ていて気の毒」と口にすると、共演者たちは猛反発した。
梅沢富美男は「もしもおれの女房が覚せい剤で捕まったとするよ、そしたら、おれだって、(会見)やんなきゃいけない」と、夫としての責任を強調。司会の坂上忍も「自分が同じ立場になったとき、やっぱり責任ゼロはないんだなって思う」と語った。
出演者のほとんどは、“高島は芸能人だから”という前提はあるものの、夫の不祥事には妻にも責任があるという立場をとった。
江川さんはその場の雰囲気に、驚いたという。さらに放送後、江川さんのツイッターに寄せられた意見には、江川さんに否定的なものもあった。改めて、発言の真意を江川さんに聞いた。
「今の社会の中に妻としての責任を負って当たり前という風潮があるように感じた。だから『それは違うんじゃないか』と思っての発言です。それに今回の事件は殺人や傷害ではありません。誰がいちばん迷惑を被ったかというと、高島さんでしょう。夫が薬物に手を出したこと、逮捕時に別の女性と一緒にいたことで、二重に裏切られた被害者であるにもかかわらず、彼女に謝罪を求めるのは、違うのではないでしょうか」
では犯罪ではなく、不倫だったらどうか。番組では東国原英夫さんが、乙武洋匡さんの不倫発覚時に、妻が謝罪コメントを発表した件を引き合いに出し、「この奥さん、立派だなあと思ったんですね。伝統的ないい面での慣習だとぼくは思う」と発言した。これについても江川さんは批判的だ。
「そう思う人は『夫が間違ったことをしたら妻も謝れ』と考えているのでしょう。それが世の中の主流なのかもしれませんが、私はちょっと嫌だなと思います」
前出の小島さんも「結婚したら、夫が浮気しないようにするのは妻の努めなのでしょうか。違いますよね。浮気をする夫がダメな大人なだけ。乙武さんの妻がコメントを出した件は、浮気をしている男性に『それは妻のせいだ』という言い訳を与えてしまったように思います」と言う。
※女性セブン2016年7月28日号