◆「遺書は残ってない」

 相撲協会内部の対立が先鋭化したのは、昨年の九州場所中の11月20日、北の湖・前理事長が直腸がんによる多臓器不全で急死したことが発端だった。

「当時、協会ナンバー2の事業部長を務めていた八角親方が理事長代行となり、場所後の12月18日に行なわれた理事会で理事長就任が承認された。そこで八角親方の昇格に反対し、次期理事長の座に意欲を見せたのが貴乃花親方でした。

 明けて1月末には2年に一度の理事改選が行なわれた。その直前に、八角理事長は北の湖体制下で大きな影響力を誇っていたK顧問に、契約解除を通告したのです。“八角vs貴乃花”の構図だった3月の理事長選は、協会から追放されまいとする元顧問・K氏が貴乃花親方支援に回り、さながら“八角理事長vs元顧問・K氏の代理戦争”の様相を呈していました」(相撲担当記者)

 改選された理事たちが投票する理事長選では、両陣営がなりふり構わぬ多数派工作に奔走した結果、貴乃花が2対6で敗れた。改めて八角理事長体制が固まり、元顧問・K氏は窮地に追い込まれた格好となった。その元顧問・K氏と近しい関係にあるといわれていたのが、「床山・K」である。

 今年1月の初場所開催中、理事選について本誌記者が床山・Kを取材した録音テープが残っている。改めて聞き直すと、

「オレは貴乃花グループの選対本部長を命じられてるんだよ。オレは床山だけど、X親方とY親方(取材時は実名)はオレの意向で(票を)入れる。今回は、顧問と組むことになった。(2人のイニシャルが同じだから)“Kライン”だよな」

 と語り、多数派工作に自信を見せていた。しかし、3月の理事長選で八角理事長が勝利すると、状況は一変した。

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