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2016.07.22 16:00  週刊ポスト

相撲協会「新旧権力闘争」の渦中にキーマン2人が怪死

相撲協会「新旧権力闘争」の渦中に怪死事件

「あまりにタイミングがよすぎる……」──部屋付き親方の1人は、そう声を潜めた。

「この3月に貴乃花親方と理事長選を争って勝利した八角理事長(元横綱・北勝海)は、北の湖・前理事長時代に顧問として相撲協会の事務を取り仕切ってきた『K氏』について、前体制下で協会への背信行為や不正があったのではないかと見て、調査を進めているんです。

 そのK氏の過去を炙り出していく上で、内情を詳しく知るとみられていた関係者の1人が、自殺してしまったのです」

 追及の対象となっている「元顧問・K氏」は、現役力士のキャラクターを使ったパチンコの新台を製作するライセンス契約を巡って、2012年にメーカー関係者から裏金を受け取っていた人物だ。協会の顧問という立場で裏金を受け取る現場を収めた動画を本誌がスクープしている(週刊ポスト2014年1月24日号)。

 北の湖理事長体制下では「受け取った金銭は返したから問題ない」として不問に付されていた(渡した側のメーカー関係者は返還を否定)が、八角理事長(元横綱・北勝海)体制が発足した後に、協会内ではそれを再び問題視する動きがある。

 そうした流れのなかで亡くなった「関係者」とは、東関部屋に所属する三等床山(力士の髷を結う役割)を指す。

 6月3日、34歳で自ら命を絶ったその床山のイニシャルは、奇しくも元顧問と同じ「K」だ。別のある親方は、呻くようにこう漏らす。

「床山・Kは、自宅で首を吊って亡くなった。協会側は『うつ病を患っていた』と説明していますが、本当にそうなのか。だって、これじゃあ大鳴戸事件とそっくりですよ」

──20年前の1996年4月14日、元大鳴戸親方(元関脇・高鐵山)が、入院していた愛知県内の病院で重症肺炎のため急逝した。

 大鳴戸親方は当時、本誌が展開していた「角界浄化キャンペーン」の重要な告発者だった。

 八百長の実態や力士のマリファナ疑惑、巡業を巡る乱脈経理など、多岐にわたる問題を告発する手記を寄せていた。死の2週間後には、日本外国特派員協会で角界の暗部について語る講演も控えていた。

 しかも、大鳴戸親方が亡くなった同日、同じ病院内で、告発に協力していた有力後援者の橋本成一郎氏(元北の富士後援会副会長)も、親方と同じ重症肺炎で息を引き取ったのだ。

 角界の暗部を知るキーマン2人が同時にこの世を去る「怪事件」の真相は、今もヤブの中だ。今回の「床山・K」の死は、この大鳴戸事件を彷彿とさせるのである。

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