高須:そう、桜井さんは、人気やクリーンさでは、すごく強いコマだったと思う。家族のことを思ったら辞退するのも仕方ないんだろうけどね。ただ、東京都の顔っていうことで考えるとちょっと弱いのかも。単なる事務長とはまた違う仕事だからね。そういう意味では、単純に顔役だけの都知事っていうのもアリなのかもな。オリンピックもあるわけだし、そのためだけに都知事を置くっていうね。あとは、お金の面の問題だな。たとえばトランプみたいな人は意外といいと思うんだよ。給料は要りません、全部自分のお金でやります、っていうね。
──私財を投げ打って政治をするっていう意味ではまさに院長こそがふさわしい気もしますが…。
高須:まあたしかに「選挙に出ないんですか?」っていろんな人におだてられるんだけど、絶対出馬はしないよ。でも、もしも僕が都知事になったら、自分の金で職員を引き連れてホテル三日月で大宴会を開くけどね(笑い)。
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実はかなり危険な状態だったという高須院長だが、見事快復。取材時も、いつもどおりの元気な姿を見せていた。ちなみに、入院中はいつもより多くツイッターでつぶやき「ウザい」と思われてしまったからか、一時的にフォロワーが減ってしまうということもあったそうだ。
【プロフィール】
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。
昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子との共著)、『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)など。