芸能

月9に深キョンドラマと共通点 「毒舌オム男」がカギ

桐谷美玲主演の『好きな人がいること』(公式HPより)

 桐谷美玲主演、山崎賢人、三浦翔平、野村周平の共演で話題の月9ドラマ『好きな人がいること』(フジテレビ系)。桐谷演じるパティシエを中心に展開される、胸ときめくラブコメディーで、視聴率は10%前後好調だ。このドラマで描かれる今どき女子に、あるドラマのヒロインと共通点が…。コラムニストのペリー荻野さんが解説する。

 * * *
 そんなわけで、フジテレビ月9ドラマ『好きな人がいること』。失業したパティシエのヒロイン美咲(桐谷美玲)が、初恋の相手で今もドキドキする千秋(三浦翔平)に誘われて、ひと夏、彼の家に同居、湘南のレストランを手伝うことに。そこには千秋の弟で天才シェフの夏向(山崎賢人)と末弟で女好き冬真(野村周平)もいたという物語である。
 
 夏! 海! 湘南! 7月期ドラマの三拍子にイケメン三兄弟の三拍子も揃うこのドラマ。気になるのは、夏向が作る店の名物料理「オムバーグ」である。

 美咲がチェックしたレシピによれば、和牛100%を使った手ごねハンバーグに朝採れ卵を使用、そこにデミグラスソースがたっぷりの名物料理。とにかくみんな美味いと絶賛しているのだが、まかないで美咲に出してもらえるのは、耳たぶくらいのサイズ。「これは何の嫌がらせですか」「これしか残ってない。嫌ならまかないなし」。やっとフルサイズのオムバーグを出してもらっても「バーカ、食ったらさっさと仕込みしろ!」などと言われる日々である。

 ここで思い出したのが、今年の冬ドラマ『ダメな私に恋してください』だ。このドラマの主人公柴田ミチコ(深田恭子)は、30歳過ぎて独身。男に貢ぐ癖があり、借金まで背負っている。仕方なく、ものすごく口が悪い元上司で今は喫茶店を営む黒沢(ディーン・フジオカ)のところに居候、アルバイトさせてもらう。この黒沢の得意料理がオムライス。彼はミチコを「だからお前はダメなんだ」「全然治ってない」などと叱り、彼女が頼んだオムライスにはケチャップで大きく「ダメ」と書いたりする。その後、再就職した先で年下の二枚目同僚最上(三浦翔平)に見初められ、プロポーズされて有頂天になったミチコに黒沢は、「そいつは詐欺だ」と決めつけ、今度はケチャップで「サギ」とくっきりはっきり。言いたい放題だ。

 ドラマを引っ張る、毒舌オム男。特徴的なのは、オム男に罵倒されてもヒロインたちが幸せそうなこと。美咲は一口、オムバーグを口にしただけでうっとりし、夏向に「200点!」とにこにこだ。優しいだけのイケメンより、ダメなところはダメと怒ってくれるイケメンがいい。怒った後、美味しいオム料理を出してくれたら、もっといい。ムチとオム。今はこういう世の中なんでしょうか。

『ダメな私に恋してください』のミチコは、みんなの憧れの年下彼を振って、オム男を好きになってしまった。『好きな人がいること』の美咲はどうなるのか。なにしろ、恋しい千秋には、元カノ楓(菜々緒)が猛アタック中。美咲には「絶対に渡さないから!」と宣言するのである。(楓、怖い顔だ…わざとかもしれないけど、この時の菜々緒は眉毛が太い。威圧感も太い)

 オムバーグを食べて、あまりに幸せだったせいか、美咲はテーブルに突っ伏して眠ってしまう。ヒロインが無防備な寝顔を見せるのもラブコメの定番だが、それをじっと見つめてそっと顔を近づけるイケメン(夏向)がいるのもまた定番。やっぱり本命はオム男なのか。菜々緒の逆襲も含めて、気になる。

関連記事

トピックス

近年ゲッソリと痩せていた様子がパパラッチされていたジャスティン・ビーバー(Guerin Charles/ABACA/共同通信イメージズ)
《その服どこで買ったの?》衝撃チェンジ姿のジャスティン・ビーバー(31)が“眼球バキバキTシャツ”披露でファン困惑 裁判決着の前後で「ヒゲを剃る」発言も
NEWSポストセブン
2025年10月末、秋田県内のJR線路で寝ていた子グマ。この後、轢かれてペシャンコになってしまった(住民撮影)
《線路で子グマがスヤスヤ…数時間後にペシャンコに》県民が語る熊対策で自衛隊派遣の秋田の“実情”「『命がけでとったクリ』を売る女性も」
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
文化勲章受章者を招く茶会が皇居宮殿で開催 天皇皇后両陛下は王貞治氏と野球の話題で交流、愛子さまと佳子さまは野沢雅子氏に興味津々 
女性セブン
各地でクマの被害が相次いでいる(右は2023年に秋田県でクマに襲われた男性)
「夫は体の原型がわからなくなるまで食い荒らされていた」空腹のヒグマが喰った夫、赤ん坊、雇い人…「異常に膨らんだ熊の胃から発見された内容物」
NEWSポストセブン
雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA
【天皇陛下とトランプ大統領の会見の裏で…】一部の記者が大統領専用車『ビースト』と自撮り、アメリカ側激怒であわや外交問題 宮内庁と外務省の連携ミスを指摘する声も 
女性セブン
相次ぐクマ被害のために、映画ロケが中止に…(左/時事通信フォト、右/インスタグラムより)
《BE:FIRST脱退の三山凌輝》出演予定のクマ被害テーマ「ネトフリ」作品、“現状”を鑑みて撮影延期か…復帰作が大ピンチに
NEWSポストセブン
名古屋事件
【名古屋主婦殺害】長らく“未解決”として扱われてきた事件の大きな転機となった「丸刈り刑事」の登場 針を通すような緻密な捜査でたどり着いた「ソフトテニス部の名簿」 
女性セブン
今年の6月に不倫が報じられた錦織圭(AFP時事)
《世界ランキング急落》プロテニス・錦織圭、“下部大会”からの再出発する背景に不倫騒と選手生命の危機
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(左/時事通信フォト)
《空腹でもないのに、ただただ人を襲い続けた》“モンスターベア”は捕獲して山へ帰してもまた戻ってくる…止めどない「熊害」の恐怖「顔面の半分を潰され、片目がボロり」
NEWSポストセブン
カニエの元妻で実業家のキム・カーダシアン(EPA=時事)
《金ピカパンツで空港に到着》カニエ・ウエストの妻が「ファッションを超える」アパレルブランド設立、現地報道は「元妻の“攻めすぎ下着”に勝負を挑む可能性」を示唆
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さんの胸キュンワンシーンが話題に(共同通信社)
《真美子さんがウインク》大谷翔平が参加した優勝パレード、舞台裏でカメラマンが目撃していた「仲良し夫婦」のキュンキュンやりとり
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の発生時、現場周辺は騒然とした(共同通信)
「子どもの頃は1人だった…」「嫌いなのは母」クロスボウ家族殺害の野津英滉被告(28)が心理検査で見せた“家族への執着”、被害者の弟に漏らした「悪かった」の言葉
NEWSポストセブン