ビジネス

もらい火でも隣家には1円も請求できないので保険で防衛を

まさかのときのために保険で防衛を

 節約やお得な裏ワザが大好きなマネーライター・大上ミカが、知らなきゃ損するマネーの裏ワザを体当たり取材する!

 * * *
 こんにちは。いつも暴言しか吐かない高校生の息子が珍しく、「洋服買うからつきあって」と誘ってくれたのがうれしくて、うっかり2万円も貢いでしまった、頼りになる母・おーミカ。です。2万円節約するのにどれだけ…とか、息子のためならぶっとびますね(苦笑)。

 さて今回は、隣からもらい火をした場合、修繕費用はどうなるのか。賠償責任や火災保険のアレコレについて、損害保険に詳しいファイナンシャルプランナー清水香さんにお話をうかがいました。

 火災保険・共済の加入率は8割以上(※平成24年内閣府資料「火災・地震リスクをカバーする“保険+共済”の加入状況」より)。これだけの人が入っている割に、意外と知らないことって多いのよね。これは知っておかなきゃ損!

「法律では、他人の権利や財産を侵害した場合、賠償する責任が生じますが、火事だけは例外。“失火法”といって、木造建築が多い日本では、火事による延焼はいわばお互い様。火元に重大な過失がない限り、賠償責任はないと定められているのです」(清水さん、「」内以下同)

 つまり、もらい火で自宅が全焼したとしても、隣家には1円も請求できないんです。え~!! なんか理不尽。でもお互い様ってことで、仕方ないの!? で、こういう時のためにあるのが火災保険ってわけ。

「万が一、自宅を失ったら経済的損失は甚大です。大きなリスクから暮らしを守るために、加入は必須です」

 友人宅の黒焦げになった壁も、火災保険で修繕費用がまかなえたそう。ホッ、よかった…。

 ちなみに、住宅ローンを組んでいる人は、ほとんどが契約時に火災保険に加入しているはず。賃貸の場合は大家さんが入っているのが一般的です。じゃあ、心配しなくていいのでは?と思った人、ここからが大切なポイント!

「建物を対象にした火災保険がカバーするのは、建物だけ。家具や家電が使えなくなった場合は、“家財の火災保険”じゃないと補償してくれません。加入していなければ、すべて自費で買い直すことに…」

 テレビや冷蔵庫、家具を買い直すとなれば、相当な出費。なのに、建物の火災保険は入っていても、家財には入ってない人がけっこう多いんですって。って、実は私もそう!

関連記事

トピックス

実力もファンサービスも超一流
【密着グラフ】新大関・安青錦、冬巡業ではファンサービスも超一流「今は自分がやるべきことをしっかり集中してやりたい」史上最速横綱の偉業に向けて勝負の1年
週刊ポスト
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン
12月30日『レコード大賞』が放送される(インスタグラムより)
《度重なる限界説》レコード大賞、「大みそか→30日」への放送日移動から20年間踏み留まっている本質的な理由 
NEWSポストセブン
若手俳優として活躍していた清水尋也(時事通信フォト)
「もしあのまま制作していたら…」俳優・清水尋也が出演していた「Honda高級車CM」が逮捕前にお蔵入り…企業が明かした“制作中止の理由”《大麻所持で執行猶予付き有罪判決》
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン
和歌山県警(左、時事通信)幹部がソープランド「エンペラー」(右)を無料タカりか
《和歌山県警元幹部がソープ無料タカり》「身長155、バスト85以下の細身さんは余ってませんか?」摘発ちらつかせ執拗にLINE…摘発された経営者が怒りの告発「『いつでもあげられるからね』と脅された」
NEWSポストセブン
結婚を発表した趣里と母親の伊藤蘭
《趣里と三山凌輝の子供にも言及》「アカチャンホンポに行きました…」伊藤蘭がディナーショーで明かした母娘の現在「私たち夫婦もよりしっかり」
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
《恐怖のマッサージルームと隠しカメラ》10代少女らが性的虐待にあった“悪魔の館”、寝室の天井に設置されていた小さなカメラ【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン