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海をイメージした店内でカモメと一緒に一杯やる大阪の角打ち

海をイメージした青の看板が目立つ外観

 大阪市北区。西側のダイヤモンド地区と呼ばれる梅田周辺には、サラリーマンの聖地である楽しい角打ち酒屋が点在している。そして、昔ながらの商店街が続き、風景が下町的に一変する東側にも、多くの角打ちファンに支持されている魅力的な店がいくつかある。そのうちの1軒が、天神橋筋商店街を抜けた先、マンションや寺院が建ち並ぶ与力町にある『西海(にしうみ)酒販』だ。

 白いタイル張りの3階建てビルの1階。看板には“℮酒屋 西海NISHIUMI”と書かれていて、そのことだけでなにか夢のありそうな酒屋だという気配が初めての訪問者にも感じられる。

 店内に足を踏み入れると、冷蔵庫にも酒棚にもずらりと酒が並んでいる。早速一杯やりながら、ゆっくりと店内を見回す。すると、天井には青い空と白い雲が描かれる中に、白いカモメが翔んでいる。壁にブラックライトを当てると、そこには、気持ちよさそうにイルカとウミガメが遊んでいるではないか。

 これは、ダイビング・インストラクターでもある2代目主人・西海克彦さん(58歳)のアイデア。

「海をいつどんなときでも感じていたいほど大好きなもんで。実際には無理な話ですから、イメージだけでも海の中の店にしたいと思いましてね。ダイビング歴は20年ですけど、2代目を継いだ平成2年からこんな風にリニューアルしてしまいました。お客さん以上に自分が気に入ってます。“潜り”の酒屋で飲もうなんて茶化しながら来てくれる人も多いんですよ」

 そんな海好きの西海さんだけに、土・日・祝日の定休日には、店の2階でダイビング講習会を開いたり、各地の海へ潜りに出かけたりしている。

 常連客のひとり、50代のシンガーソングライター氏は、その講習会から付き合いが始まったという。

「3年前だったかな。最初は、ダイビングのライセンス取得が目的でここに来たんですよ。それが縁です。店には、ええ感じの酒が揃っているし、それを店の中で立ち飲みできると言うんですからね。以来常連。今では一緒に潜りにも行くし、僕のライブに来てくれる仲です。西海さんって、ダイビングの腕も酒の選び方も、もちろん人柄も最高です」

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